それはハッピーエンドなんだ

フリーランスを卒業して起業した30代独身男の、写真と音楽と旅と日常の記録。

写真観について|物語性のある写真と、撮ること・見ることの楽しみ方


写真観について考えた日の写真

2020年が明けて、早くも一ヶ月が経ってしまいました。

 

今回は、今のぼくの写真観について書いていきたいと思います。

 

フィルムカメラで写真を撮るようになってから、写真に対する考え方は少しずつ変わってきました。

 

最初はただ撮ることが楽しかった。

 

フィルムを買って、撮って、現像して、データで見て、楽しい。

 

それだけでも十分だったのですが、最近は写真を見ること、プリントすること、そして「自分にとって良い写真とは何か」を考えることが増えてきました。

 

この記事では、ぼくが良いと思う写真、写真の楽しみ方、撮影に対する姿勢、そして写真を続ける中で嬉しかった出来事についてまとめていきます。

 

写真を撮っている人、写真を見るのが好きな人、自分なりの写真観を考えてみたい人に、少しでも届いたら嬉しいです。

 

 

ぼくの写真観について

街で撮影したフィルム写真

 

最近、写真に対する考え方が少しずつ変わってきました。

 

なので今回は、ちょっと大真面目に、ぼくが写真とどう向き合っているのかを書いてみたいと思います。

 

もちろん、写真に正解はありません。

 

どんな写真が良いのか。

 

どう撮るべきなのか。

 

どう見るべきなのか。

 

そんなことは人それぞれでいいと思っています。

 

ただ、自分がなぜその写真を良いと思うのか、なぜその瞬間にシャッターを切ったのか、なぜその写真を残したいと思ったのか。

 

そういうことを考えるようになると、写真はもっと楽しくなる気がしています。

 

ぼくは写真を高尚なものにするつもりはありません。

 

難しい言葉で語りたいわけでもありません。

 

でも、写真を撮ることや見ることが、自分の生活の中でとても大切なものになっているのは確かです。

 

だから、今の自分なりの写真観を、ここに残しておきたいと思います。

 

“良い”と思える写真について

物語性を感じるフィルム写真

 

ぼくが“良い”と思える写真は、その切り撮られた瞬間の前後が読み取れる、感じ取れる写真です。

 

1枚の写真から、物語性のようなものが読み取れる写真。

 

そういう写真を見ると、すごく良いなと感じます。

 

たとえば、写っている人がこのあとどう動いたのか。

 

この写真の前にはどんな会話があったのか。

 

この場所にはどんな空気が流れていたのか。

 

写真に写っていない時間まで、こちらが想像したくなるような一枚。

 

そういう写真が好きです。

 

ぼくも日々、そういった写真を残していきたいと思っています。

 

でも、なかなか簡単には撮れません。

 

「今のはよかったかな?」という実感があっても、現像してみたら全然イメージと違うことなんて、星の数ほどあります。

 

1本のフィルムを撮り終えて、現像して、データを見返したときに、数枚でも「これは良い!」と感じられる写真があれば、それだけでかなり嬉しい。

 

やったー!という気持ちになります。

 

写真って、思っているよりもうまく撮れない。

 

でも、だからこそ楽しいのだと思います。

 

ソール・ライターの写真を見て感じたこと

現在、渋谷Bunkamuraで開催されているニューヨークの写真家、ソール・ライターの写真展に行きました。

 

その写真展で、ぼくの心の中ではずっと鐘が鳴り響いていました。

 

ソール・ライターの写真は、見ていて本当におもしろいです。

 

もちろん、構図も色も美しい。

 

でも、それ以上に惹かれたのは、写真の中にある前後の動きでした。

 

その一瞬だけではなく、その前と後が見えるような感じ。

 

人物が歩いている。

 

窓越しに街が見えている。

 

雪や雨や影が重なっている。

 

そこに写っているものだけではなく、写っていない時間まで感じられる。

 

ぼくはきっと、そういう物語性を楽しんでいるのだと思います。

 

ソール・ライターの写真を見ていると、「写真ってこういう楽しみ方があるんだよな」と改めて思います。

 

何が写っているかだけではなく、何が起きていたのかを想像する。

 

その写真の中に、自分の想像が入り込んでいく。

 

その感覚が、とても楽しいのです。

 

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写真の楽しみ方

写真を見る楽しみ方について考える

 

ソール・ライターの写真展で感じた“良い”という感覚や、“おもしろい”と思う感覚は何なのだろうと考えていました。

 

写真展自体、かなりボリュームがあったので、きちんと鑑賞していくと余裕で1時間は経過してしまいます。

 

その間、ずっと考えていました。

 

ぼくの写真の楽しみ方は、大きく分けると二つあると思いました。

 

1. 前後の物語性を想像して楽しむ

まずひとつめは、写真の前後にある物語性を想像して楽しむことです。

 

幼少期のアルバムを見たときに「懐かしい」と思う感覚も、結局はその前後の物語性に触れて、あたたかい気持ちになっているのかもしれません。

 

この写真を撮った日はどんな日だったのか。

 

このあと何をしたのか。

 

誰と一緒にいたのか。

 

そういうことを思い出したり、想像したりする。

 

だから、ぼくが誰かの写真を見て、その瞬間の前後を想像して楽しむのは、ごく自然なことなのかもしれません。

 

こうだったんじゃないか。

 

このあと、こうなったのかな。

 

そんなふうに考えてみると、写真を見る時間はすごく楽しくなります。

 

2. 撮影者のポジションに立って、その場面を感じる

ふたつめは、撮影者のポジションに立って、その場面を感じることです。

 

これも、前後の物語性を楽しむことに近いのかもしれません。

 

自分がもし、この写真家の立ち位置でカメラを構えていたらどう感じるだろう。

 

そう考えると、すごくおもしろいんです。

 

この写真は、どういう感覚を持って撮られたのだろう。

 

なぜこの構図にしたのだろう。

 

ふいに撮った一枚だったのか。

 

それとも、きちんと考え込まれて撮った一枚なのか。

 

それは撮影者のみぞ知ることです。

 

でも、だからこそ想像する余地があります。

 

写真は、撮った人のものでもあり、見る人のものでもある。

 

見る側が自由に想像できる余白がある写真は、やっぱりおもしろいと思います。

 

撮影に対する姿勢

撮影に対する姿勢を考えるフィルム写真

 

フィルムカメラを始めた当初は、とにかく「撮って撮って撮りまくろう!」という感じでした。

 

フィルムを買う。

 

撮影する。

 

現像する。

 

データ化する。

 

写真楽しい!

 

そんな流れです。

 

それだけでも、本当に楽しかった。

 

でも最近は、そこにプリントが追加されました。

 

W6切りぐらいのサイズまで引き伸ばしてプリントし、ファイリングしていく。

 

そこまで含めて、ひとつの“撮影”のように感じるようになってきました。

 

やっぱり写真って、プリントして大きく引き伸ばしてみると、一気に良さが増すんですよね。

 

スマホやパソコンの画面で見る写真とは、まったく違う。

 

紙になった瞬間に、写真が自分の手元に存在し始める。

 

写真が“データ”から“物”になる。

 

それがすごく大きいです。

 

最近は、大きくプリントしたときにどういう表現になるのかを考えてシャッターを切るように心がけています。

 

画面で見たときに良い写真と、プリントしたときに良い写真は、少し違う気がします。

 

だからこそ、撮るときの意識も変わってきました。

 

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写真はスピードが大事だと思う

街角スナップと写真のスピード感

 

ここまで、ぼくの考える写真について書いてきました。

 

そのほかにも、ぼくは写真はスピードがすごく大事だと考えています。

 

作り込んで撮りたい写真なら、そこまでスピードは必要ないかもしれません。

 

でも、ぼくが良いと思える写真は、その前後の物語性がある写真です。

 

動きがある写真。

 

動きが見える写真。

 

そういう写真がすごく好きです。

 

となると、やっぱり街角スナップに適したカメラや撮り方が、自分にとっては合っているのだと思います。

 

最近は、もっぱらOlympus PEN-EFで写真を撮っています。

 

少し前に、久しぶりにOlympus PEN-FTを使ったのですが、その機動力の悪さにもたつきを感じました。

 

もちろん、Olympus PEN-FTはとても良いカメラです。

 

でも、街でふいに撮りたい瞬間に出会ったとき、パッと構えてサッと撮れるかどうかは、とても大事です。

 

そのときはポートレート撮影だったので、そこまでスピード感が重要なものではありませんでした。

 

それでも、機動力やスピード感ってすごく大事だなと感じました。

 

ぼくの写真は、わりと音楽に近い感覚でやっています。

 

リズム。

テンポ。

心地よさ。

 

そういうものを大事にしています。

 

だから、何回も撮り直すこともあまりありません。

 

ここぞ、というときには何度もシャッターを切ることもあります。

 

でも、基本的にはその場のリズムを大事にしたい。

 

写真を撮ること自体が、自分にとっては音楽のようなものなのかもしれません。

 

写真は関係性のアート

写真を撮っている人、写真を見るのが好きな人。

 

それぞれに写真との向き合い方があると思います。

 

自分はどんな写真を良いと思うのか。

 

どんな瞬間にシャッターを切りたくなるのか。

 

どんな写真を残したいのか。

 

改めて考えてみると、もっと写真が楽しくなる気がします。

 

ぼくにとって写真は、関係性のアートです。

 

撮る人と撮られる人。

 

撮る人と街。

 

撮る人と時間。

 

撮る人とその日の気分。

 

写真には、そういう関係性が写り込むと思っています。

 

だから、同じ場所で同じものを撮っても、人によって写真はまったく違う。

 

そこがおもしろいところです。

 

写真は、自分が見ている世界を残す行為でもあります。

 

そして、その写真を見た誰かが、また別の物語を想像する。

 

そう考えると、写真って本当に不思議で、楽しいものだと思います。

 

嬉しかったこと

あ、そうそう。

 

これだけは絶対に書き残しておきたいと思っていたことがありました。

 

昨夜、京都に一緒に行った仲間と、東京は上野で酔っ払っていました。

 

すると、前から女の子ふたりが歩いてきました。

 

ぼくがふいに口走った話に、その女の子ふたりが少し反応してくれて、他愛もない話をしていたんです。

 

すると、ひとりの女の子が「え、まさか……」と言って、スマホの画面を見せてくれました。

 

そこには、Instagramでぼくのアカウントをフォローしてくれている画面がありました。

 

「ええ、嬉しいです本当に!」と、握手をしてくれました。

 

あんなに喜んでくれる人が世界にいてくれるんだと思ったら、ぼくももう少しまともにやらなきゃいけないなと思いました。笑

 

同時に、がんばらなきゃいけない、がんばりたいなと思えたんですよね。

 

いつ、ぼくのことをどんなタイミングで見かけても、おもしろい自分でいたい。

 

だから、気持ちを高めて、これからも好きなことを続けていこうと思います。

 

写真を撮ること。

 

写真を見ること。

 

写真を残すこと。

 

それが、どこかで誰かに届いているかもしれない。

 

そう思えたことが、とても嬉しかったです。

 

自分の写真集について

最後に、ぼくの写真集についても少しだけ紹介させてください。

 

過去にKindleで写真集を出しています。

 

自分が撮ってきた写真をまとめたものです。

 

今見返すと、当時の自分の写真との向き合い方や、その頃の空気感が詰まっているように感じます。

 

浅岡俊光 写真集『8700mile』

アメリカ横断旅の記録をまとめたKindle写真集です。旅と写真、移動の記憶に興味のある方はぜひ。

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こちらの記事でも、Kindle写真集について書いています。

 

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まとめ:写真を撮ることは、自分の見方を残すこと

今回は、ぼくの写真観について書いてみました。

 

ぼくが良いと思う写真は、前後の物語性が感じられる写真です。

 

その一瞬だけではなく、その前と後まで想像できる写真。

 

見る人が、その写真の中に入っていけるような写真。

 

そういう写真に惹かれます。

 

そして、写真を見る楽しみ方には、前後の物語を想像することと、撮影者のポジションに立ってその場面を感じることがあると思っています。

 

写真を撮ることは、自分の見方を残すことです。

 

どこに立ち、何を見て、何を良いと思い、どの瞬間にシャッターを切ったのか。

 

そこには必ず、その人自身が写っているように思います。

 

写真は関係性のアート。

 

これからも、そういう気持ちで写真を撮っていきたいです。

 

最後まで読んでくれた方、ありがとうございました。

 

それではまた。

 

 

 

今回も最後まで読んでくれありがとうございます。

 

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