#4しまなみ海道篇を終えて、また四国お遍路に戻ってきたぼくたちです
しまなみ街道から愛媛の今治に戻ってくるときに少しずつ現実に引き戻される感じがあって
「よしこれからまた山と坂と長い距離を走るぞ!」という気持ちでした。
クロスバイクで四国を一周してみよう!【つづき】
前回の記事、#4からの続き
これから愛媛の西側をグイーンとくだって
高知県は四万十を経由して、またその下にある
足摺岬へと行ったりします。
足摺岬という字面的に怖い〜!と思いながらもグイっと南下して
一気に修行の地、高知県へ入ることになります。
足摺宇和海国立公園
高知にはいったら、予定としては柏島というところにも行きたいなと思っていたんだけど
なかなかに坂と山がきついのと
しまなみ街道を渡っていった大島がすごく海が綺麗だったこともあり
柏島は無理に行く必要ないか、という結論に至った。
今考えてみたら柏島には行っても良かったなと思う。
あんまり急いで旅をしないでも、そこで数日のんびりするのもありだったろうな。
でもどこかお遍路の途中であんまりのんびりしてしまうと
再度、遍路を再開できなくなってしまう気がしていたので
それはそれで仕方のないことだったかなとも思う。
そこにはほとんど何もなかった
四国の最南端、足摺岬へ行く道中
足摺サニーロードなる道を永遠に走る。
バイクなら一瞬だろうが、ぼくたちは自転車で本当に途方にくれる直線の連続
とにかく日陰もないし、暑かった。
地図をみてもらってもわかるように、足摺岬は本当に南なんだ。
途方に暮れるほど。
足摺岬にある第38番札所 金剛福寺まで行くとなると
往復でもう1日を使う計算になる。
足摺岬のために1日裂かなければならないほど
サニーロードは長い。
あんまり辛い道ではないのだけど、とにかくサニーロードというだけあって
暑い、暑い、暑い!!
足摺岬に到着したら、ほとんどそこには何もなかった。
岬にはちょっとした出店があったが
そこで店番をしている女性は韓国映画をみているし
男性はほとんど顔も出さずに何をやっているかもよくわからなかった。
アイスクリン
足摺岬のやる気のない出店でアイスクリンを食べることにした。
いつだったろうか、大きな海沿いのカーブを走っていると
小さなパラソルのしたでなにやらアイスみたいなものを売っているおばちゃんを見かけたが
良い具合のカーブで、若干下り坂といった調子の道だったので
そこで止まってアイスを食べようなんて言う頭がそのときなく
大荷物をもった自転車にのっかったぼくは
そこそこのスピードで走り去った。
おばちゃんと目があった気がしたんだけど、それはきっとアイスクリンだったんだな。
そんなことを思い出しながら、アイスクリンを食べた。
とってもさっぱりしていて美味しかった。
この日はとにかく暑かった。
灯台
金剛福寺の納経を済ませ
高知名物アイスクリンを食べ、少し林を歩いて
灯台を見た。
それだけのことだった。
断崖絶壁にある、今までに何度かどこかで見たことのあるような灯台そのものだった。
帰ろう。
さよなら足摺岬
足摺岬をあとにして、金剛福寺を横目にまたぼくたちは
足摺サニーロードを、全く同じ道を引き返さなければならなかった。
それがとにかく苦痛で、違う道を通るならまだしも
さっき通った道を戻ると言うのはなかなかにしんどい。
途中まで違う道を通って戻ったが、結局最後はサニーロード
あの道を通らなければ四万十までは戻れない。
ぼくは割とテンポよく走って行ったのだが
少し足の様子がよくなかった友達はのんびり後ろからきていたが
ある時、電話がなって「これからめちゃくちゃ早いクロスバイクがくるぞ」と
忠告の電話があった。
それから数分して、確かにやってきた。
学生のような出立の少年は、クロスバイクでぼくのことをぶっちぎって走って行った。
彼はなんであんなに急いでいたのだろう、サニーロードで。
いよいよ、お遍路旅も中盤をすぎて後半へ
四国八十八箇所のお寺はなかなか大変なところにあるので
本当に過酷でしたが、今この記事を書きながら
写真を見返していると、既にまたお遍路やりたいという気持ちが燃えてきます。
あんなに辛いこと、ないからね〜。最高で贅沢な毎日だった。
ロングスローディスタンスを毎日楽しみたい!
【 #5 完 】
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