それはハッピーエンドなんだ

フリーランスを卒業して起業した30代独身男の、写真と音楽と旅と日常の記録。

四国八十八ヶ所お遍路逆打ち旅 #5|しまなみ海道から高知・足摺岬へ向かうサニーロードの記憶


四国八十八ヶ所お遍路逆打ち旅 #5 しまなみ海道から高知足摺岬へ向かう自転車旅

#4 しまなみ海道篇を終えて、また四国お遍路に戻ってきたぼくたちです。

しまなみ海道から愛媛の今治に戻ってくるとき、少しずつ現実に引き戻されるような感覚がありました。

大島での楽しい時間、くにしげさんとの出会い、島レモン、星空。

あのあたたかい時間が終わり、また山と坂と長い距離を走る日々に戻っていく。

「よし、これからまた山と坂と長い距離を走るぞ!」

そんな気持ちでした。

今回は、愛媛から高知方面へ南下し、足摺岬を目指して走った記録です。

四万十、足摺岬、足摺サニーロード、第38番札所・金剛福寺。

字面だけでも少し遠く感じる場所へ、クロスバイクで向かっていきました。

四国八十八ヶ所お遍路逆打ち旅も、いよいよ中盤を越えて後半へ。

写真を見ながら、あの日の暑さと、長い道と、アイスクリンの味を振り返っていきます。

 

 

クロスバイクで四国を一周してみよう!【#5】

しまなみ海道から高知方面へ向かう四国お遍路逆打ち旅の写真

 

前回の記事、#4からの続きです。

 

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これから愛媛の西側をグイーンと下って、高知県は四万十を経由して、さらにその下にある足摺岬へと向かいます。

足摺岬。

字面的にも、なんだか少し怖い。

地図で見ても、かなり南にある。

「本当にここまで自転車で行くのか」と思いながらも、ぐいっと南下していくことになります。

そして、いよいよ修行の地・高知県へ入っていきます。

高知は広い。

本当に広い。

地図で見る高知と、自転車で走る高知はまったく違います。

走っても走っても、まだ高知。

海沿いを走っているはずなのに、なかなか目的地に着かない。

そんな場所でした。

高知や四万十方面を旅するなら、事前にルートや宿泊地を調べておくのがかなり大事だと思います。

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足摺宇和海国立公園

足摺宇和海国立公園を自転車で走る四国お遍路旅

 

高知に入ったら、予定としては柏島というところにも行きたいなと思っていました。

ただ、なかなかに坂と山がきつい。

それに、しまなみ海道を渡っていった大島の海がすごく綺麗だったこともあり、柏島は無理に行く必要はないか、という結論に至りました。

今考えてみたら、柏島には行ってもよかったなと思います。

あまり急いで旅をしないで、そこで数日のんびりするのもありだっただろうなと思うんです。

でも、当時はどこかで、お遍路の途中にあまりのんびりしてしまうと、再度お遍路を再開できなくなってしまう気がしていました。

一度気持ちが緩んでしまったら、またあの長い道や坂に向かっていけなくなるんじゃないか。

そんな不安があったのだと思います。

だから、柏島は見送りました。

それはそれで、仕方のないことだったかなとも思います。

旅には、行けた場所と、行かなかった場所があります。

そして、行かなかった場所のことも、意外とずっと覚えているものです。

柏島は、いつかまた高知へ行く理由として残っているのかもしれません。

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そこにはほとんど何もなかった

 

足摺岬へ向かう足摺サニーロードの長い道

 

四国の最南端、足摺岬へ行く道中。

足摺サニーロードなる道を、永遠に走ります。

バイクなら一瞬なのかもしれません。

でも、ぼくたちは自転車です。

本当に途方に暮れるような直線の連続でした。

とにかく日陰がない。

そして暑い。

サニーロードという名前の通り、太陽を全身で受けながら走るような道でした。

 

 

地図を見てもらってもわかるように、足摺岬は本当に南にあります。

途方に暮れるほど南です。

足摺岬にある第38番札所・金剛福寺まで行くとなると、往復でもう1日を使う計算になります。

足摺岬のために1日割かなければならないほど、サニーロードは長い。

あまり辛い道ではないのです。

激坂が続くというより、ただ長い。

でも、とにかく暑い。

暑い、暑い、暑い。

それが足摺サニーロードでした。

足摺岬に到着したら、ほとんどそこには何もありませんでした。

岬にはちょっとした出店がありました。

でも、そこで店番をしている女性は韓国映画を見ているし、男性はほとんど顔も出さず、何をやっているのかもよくわからない。

あれだけ長い道を走ってきて、たどり着いた先にあったのは、ものすごく静かな場所でした。

観光地らしい華やかさよりも、端っこまで来たなという感覚。

四国の最南端まで来たんだな、という実感だけがありました。

 

アイスクリン

 

足摺岬で食べた高知名物アイスクリン

 

足摺岬のやる気のない出店で、アイスクリンを食べることにしました。

いつだったろうか。

大きな海沿いのカーブを走っていると、小さなパラソルの下でなにやらアイスみたいなものを売っているおばちゃんを見かけました。

でも、良い具合のカーブで、若干下り坂といった調子の道だったので、そこで止まってアイスを食べようなんていう頭がその時はありませんでした。

大荷物を持った自転車に乗っかったぼくは、そこそこのスピードで走り去りました。

おばちゃんと目があった気がしました。

あれはきっと、アイスクリンだったんだな。

そんなことを思い出しながら、足摺岬でアイスクリンを食べました。

とてもさっぱりしていて美味しかった。

この日はとにかく暑かったので、アイスクリンの冷たさと軽さが身体にしみました。

旅の中で食べたものって、不思議とよく覚えています。

特別な料理じゃなくても、疲れているときに食べたものや、暑い日に食べた冷たいものは、記憶に残ります。

高知名物アイスクリン。

足摺岬の暑さと一緒に、今でも思い出します。

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灯台

 

足摺岬の灯台と四国最南端の景色

 

金剛福寺の納経を済ませ、高知名物アイスクリンを食べました。

それから少し林を歩いて、灯台を見ました。

それだけのことでした。

断崖絶壁にある、今までに何度かどこかで見たことのあるような灯台そのものでした。

もちろん景色はきれいだったと思います。

でも、その時のぼくは、あまり感動する余裕がなかったのかもしれません。

暑さと、ここまで来るために走ってきた長い道と、これからまた戻らなければならない現実。

それらが一緒になって、灯台を見ても、

帰ろう。

そう思いました。

旅先で有名な場所に行っても、必ずしも大きな感動があるわけではありません。

むしろ、そこに着くまでの道の方が強く印象に残ることもあります。

ぼくにとって足摺岬は、灯台そのものよりも、そこへ向かう足摺サニーロードと、アイスクリンと、また同じ道を戻るのかという気持ちの方が強く残っています。

 

さよなら足摺岬

 

足摺岬をあとにして足摺サニーロードを戻る自転車旅

 

足摺岬をあとにして、金剛福寺を横目に、またぼくたちは足摺サニーロードを引き返さなければなりませんでした。

全く同じ道を戻る。

それがとにかく苦痛でした。

違う道を通るならまだしも、さっき通った道を戻るというのは、なかなかしんどい。

途中まで違う道を通って戻りましたが、結局最後はサニーロード。

あの道を通らなければ、四万十までは戻れません。

ぼくは割とテンポよく走っていきました。

少し足の様子がよくなかった友達は、のんびり後ろから来ていました。

ある時、電話が鳴りました。

「これからめちゃくちゃ早いクロスバイクがくるぞ」

そんな忠告の電話でした。

それから数分して、確かにやってきました。

学生のような出立ちの少年は、クロスバイクでぼくのことをぶっちぎって走っていきました。

彼はなんであんなに急いでいたのだろう。

サニーロードで。

こっちはもう、長い道と暑さでだいぶやられているのに、彼は風みたいに走っていきました。

それもまた、足摺岬の記憶です。

足摺岬は、華やかな観光地というよりも、遠さと暑さと道の長さが印象に残る場所でした。

でも、そういう場所こそ、あとからじわじわ思い出すのかもしれません。

 

お遍路旅は中盤を過ぎて後半へ

いよいよ、お遍路旅も中盤を過ぎて後半へ入っていきます。

四国八十八ヶ所のお寺は、なかなか大変なところにあります。

本当に過酷でした。

でも、今この記事を書きながら写真を見返していると、すでにまたお遍路をやりたいという気持ちが燃えてきます。

あんなに辛いこと、ないからね。

最高で贅沢な毎日でした。

毎日、走って、汗をかいて、疲れて、お寺をめぐって、お風呂を探して、眠る。

それだけの日々。

でも、それだけの日々がとても濃かった。

ロングスローディスタンスを毎日楽しみたい。

そう思えるようになったのも、この旅のおかげかもしれません。

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高知・足摺岬方面を旅する方へ

高知や足摺岬方面を旅するなら、距離感と移動時間はしっかり見ておいた方がいいです。

車やバイクなら行きやすい場所でも、自転車だとまったく感覚が変わります。

特に足摺岬は、往復の距離も含めて考える必要があります。

日陰の少ない道や、補給しにくい場所もあるので、水分や補給食、モバイルバッテリー、ライト、レインウェアなどはかなり大事です。

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✅まとめ|#5は高知・足摺岬へ向かう長いサニーロードの記憶

今回は、写真で振り返る四国八十八ヶ所お遍路逆打ち旅の#5として、しまなみ海道篇を終えたあと、愛媛から高知方面へ進み、足摺岬へ向かった記録を振り返りました。

高知に入り、足摺宇和海国立公園、足摺サニーロード、第38番札所・金剛福寺、そして足摺岬へ。

足摺岬は、とにかく遠かったです。

そして暑かった。

到着してみると、そこにはほとんど何もないように感じました。

でも、その何もなさと、アイスクリンの味と、灯台を見て「帰ろう」と思ったことが、今では強く記憶に残っています。

四国お遍路逆打ち旅は、いよいよ中盤を過ぎて後半へ。

辛かったはずなのに、写真を見返すとまた行きたくなる。

不思議だけど、それが旅なのかもしれません。

#5はここで終わりです。

次回も、四国八十八ヶ所お遍路逆打ち旅の続きを写真と一緒に振り返っていきます。

 

【 #5 完 】

 

 

 

今回も最後まで読んでくれありがとうございます。

 

このブログは旅のお話やカメラ、写真のお話

 

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#足摺岬 #四国八十八ヶ所 #自転車旅