それはハッピーエンドなんだ

脱・フリーランス!起業した30代独身男の写真や音楽、生活や旅のおはなし

夏がはじまる前にちょっと不思議なはなし


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夏がはじまるその前に

ぼくが子供の頃に体験した

ちょっと不思議な話を書いていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

不思議体験

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記憶

 

これはぼくがまだ物心ついて間もない

 

幼少期のはなしです。

 

ぼくには、9つと6つ離れた兄と姉がいます。

 

母親も若くして兄と姉を産んだこともあって

 

今考えたらすごく若い母親でした。

 

母親は子供のぼくから見ても若くて、綺麗なお母さんでした。

 

そして、よく笑う人でした。

 

母親は兄や姉にちょっかいを出しては

 

本意気の喧嘩に発展するようなこともしばしば。

 

そんな天真爛漫ではつらつとした母親だったため

 

ぼくもよくその標的にされました。

 

昔、映画でチャッキーという映画が流行りました。

 

チャイルド・プレイ(字幕版)

 

 

チャイルド・プレイ(吹替版)

 

魂が人形に乗り移り人殺しをしていくというホラー映画です。

 

母、兄、姉とこういった類の映画が好きで

 

物心ついたときからホラー映画を見る機会がとても多かったんです。

 

夜、みんなで寝るときにチャッキーを見るということになり

 

ぼくは家族中に脅かされたりして遊ばれました。

 

それはそれは、怖かったんですが

 

よくある光景ですよね。

 

それから時が経ち、ぼくが中学生にあがります。

 

中学3年生の夏、母親が膵臓癌で他界します。

 

母親の命日は7月8日でした。

 

それから数日経過して、子供の頃よくみんなで

 

寝て、テレビを見て過ごした部屋に布団を強いて

 

姉と二人、一緒に映画を見ることにしました。

 

その頃、すでに兄は実家を出ており一緒にいませんでした。

 

姉と一緒に、なんの映画を観ようか?ということになり

 

ぼくは子供の頃にみんなに脅かされたりしたことを思いだして

 

「チャッキー見ようかな」と行って

 

当時はまだVHSだったかと思いますが、レンタルをしました。

 

その部屋は、2階建の古い家屋で

 

もう相当年季がたった一軒家でした。

 

2階の子供の頃からみんなで過ごしたその部屋は

 

母親が亡くなったこともあり、綺麗に整頓されており

 

少々殺風景なほどの12畳ほどの畳の部屋でした。

 

数日前まで、亡くなった母親の亡骸があったのか、と思うと

 

少々悲しい気持ちにもなる時期でしたが

 

その日は姉と二人、どこか寂しさを埋めるような格好で

 

映画を見ることにしたんです。

 

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記憶

 

22時をまわったころだったか、少し記憶は曖昧ですがチャッキーを再生。

 

部屋を真っ暗にして、姉と二人

 

対して大きくないテレビの画面を二人で眺めていました。

 

もう、ぼくは中学3年生ですから

 

チャイルドプレイ1を見たって怖くありません。

 

少々の不気味さ、音による恐怖感・ドキドキ感はあるものの

 

子供の頃感じていた怖さはありませんでした。

 

こころのなかで(懐かしいな、よくみんなでふざけたり、脅かしあったりしたな)と

 

思いながら本編は終わりに向かいます。

 

そして、映画が終わって

 

VHSを巻き戻しをしはじめたころ

 

時刻は23時を過ぎていたかと思います。

 

 

 

部屋の、テレビをおいていた面は

 

窓ガラスになっていて、そこの窓は開け閉めができるようになっていました。

 

そこにはカーテンがかかっていて、基本的にカーテンをあけたり

 

窓をあけたりはしていませんでした。

 

また、2階のその部屋にはベランダがありましたが

 

もちろんテレビのおいてある背面の窓ガラスのところはベランダはありません。

 

と、いうのもそこのカーテンをなぜいつも閉めっぱなしにしていたかと言うと

 

そのカーテンをあけるとお隣さんの一軒家のベランダが丸見えになるのです。

 

そういった構造上、テレビの裏側

 

その面のカーテンはしめっぱなしにしていたのです。

 

 

 

VHSの巻き戻しが終わって、いざデッキからVHSを取り出そうとしたところ

 

テレビの裏側の窓ガラスを「トン、トン、トン」と

 

ノックする音が聞こえたのです。

 

それも、しっかりとはっきりと聞こえました。

 

まるで、トイレに入っている人を「トントントン」と

 

ノックするような、指か拳を裏にして

 

ドアをノックするような音。

 

ぼくと姉は顔を見合わせました。

 

「え?!」

 

「なに、そこの窓だよね。」

 

姉とぼくは顔を見合わせて

 

身を寄せ合いました。

 

こんなにはっきりと同じ空間にいて、同じ時間に

 

同じ現象を体験したのははじめてでした。

 

それに、映画中も「ママだったらこうしてたよね」とか

 

笑いながら、そしてどこか寂しい気持ちを抑えながら

 

映画を見ていたんですが

 

そんな気持ち、このノック音で全部吹き飛びました。

 

ぼくはおねえちゃんに聞きます。

 

「カーテン、あけてみる?」

 

「いや、やめよう」

 

二人は身を寄せ合って、怖い気持ちを抑えながらカーテンを開けることは

 

やめました。

 

なぜか、ぼくたちはそのとき「お母さんだ」「ままだ」とは思わなかったんです。

 

でも、今考えたら

 

あの日、ぼくたちが二人で

 

昔のことを思いだしながら、あの部屋でチャッキーを見ていたとき

 

どこかにお母さんがいたのかもしれないなと

 

ある時から思うようになったのです。

 

うちの母親は実際に霊感が強く、その真相はわからないものの

 

よく心霊体験の話をしてくれました。

 

そして、実際にうちの兄も心霊体験をよく体験していたり

 

ぼくが生まれる前ですが、家族で写真を撮ったとき

 

兄の足が消えている写真が撮れたりしたことがあるようで

 

その数週間後に、兄が骨折をしたりという経験もありました。

 

そんな家系であったこともあり

 

もしかしたら、あの日も

 

お母さんがぼくたちを驚かせにきたのかもしれないなと

 

思うようになりました。

 

ぼくはスピリチュアルなことも、神様もよくわかりません。

 

でも、インターステラーという映画を見たときに

 

あのときのあの体験は、もしかしたらお母さんだったのかもしれないと

 

なんとなく、ぼんやり思うようになりました。

 

スピリチュアルなことも、特別なことも

 

神様もよくわかりません

 

それでも、ぼくがはっきりと体験したことだけは信じています。

 

インターステラー(字幕版)

 

お題「ゆっくり見たい映画」