それはハッピーエンドなんだ

脱・フリーランス!起業した30代独身男の写真や音楽、生活や旅のおはなし

写真家 森山大道 さんの映画と写真展にいったぞ!のお話。


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東京は緊急事態宣言発出中であるものの

この展示と映画はどうしても行きたい!ということから

感染症対策万全で森山大道ワールドに前身浸かって来ました。

 

 

 

 

 

 

はじめての森山大道。

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はじめての森山大道。 - ほぼ日刊イトイ新聞 -

 はじめての森山大道。- ほぼ日刊イトイ新聞

 

 

はずかしながら、森山大道さんという方を知ったのは

 

昨年11月のことでした。

 

 

www.happyendnanda.com

 

こちらの記事にまとめてありますが

 

本当にはずかしながら、森山大道さんとの出会いは

 

カメラを新しく買うか、買わないか

 

フィルムかデジタルかと悩んでいる時でした。

 

その時に、本当にはじめて森山大道さんという方を知り

 

今回のほぼ日さんがやっている

 

はじめての森山大道。という展示は

 

ぼくにとって本当の意味で、大道さんの作品に触れるのは

 

今回がはじめてだったので、タイトル通り

 

ぼくにとっての"はじめての森山大道。"となりました。

 

 

 

 

 

 

路上で繋がった、ぼくと大道さん

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会場でいただいた / 森山大道フィルム風しおり

 

 

ぼくは元々ロックンロールが大好きです。

 

森山大道さんとの出会いはそこからはじまります。

 

母親の強い影響で、ぼくは幼少期から音楽(特に洋楽)に関心がありました。

 

もちろん、ぼくは英語なんてわかりませんでしたから

 

歌詞はよくわからない。

 

ましてやうちの母親はSKID ROWやKISSが好きでしたから、

 

いわゆる、邦楽ロックがうちで流れてるってことはあまりありませんでした。

 

どちらかというとJ-POPはよく流れていたので

 

ロックといえば洋楽というようなイメージが非常に強くありました。

 

そして、ぼくが中学の頃にギターを始めるわけなのですが

 

それからぼくはぼくなりに自分路線の音楽を探求しい始めます。

 

母親が聞いているハードロックも通りましたが自分的には全然ハマらず

 

その時、学校に転校してきた友人のおかげで邦楽ロックのなかでも

 

ザ・ブルーハーツやゴーイングステディというバンドに出逢います。

 

そして、のちにわかることですがそのふたバンドともボブ・ディランというアーティストの影響を受けていることが判明します。

 

それからというもの、ボブ・ディランを追求していくことになるのですが

 

するとボブ・ディランが強く影響受けた本がある!ということを知ります。

 

それが、ぼくと森山大道さんの接点であります

 

ジャックケルアックの「路上」という本だったんです。

 

もちろん、ザ・ブルーハーツのまーしーこと真島真利さんも

 

直接的にケルアックのTシャツを着ていたりもしていますが

 

ディランからケルアックと繋がっていきました。

 

それが20代前半の頃のぼくでした。

 

それから、ビート文学、ロックンロール、サイケ、ドラッグ、セックスなど

 

その時代背景を含めた音楽や歴史を学ぶことになります。

 

そして、ぼくが26歳の頃にアメリカ横断をする旅に出ることになります。

 

中学の時、バンドを教えてくれた友人とひとつの夢を叶えるためにアメリカへいきました。

 

 

アメリカ大陸横断記 カテゴリーの記事一覧 - それはハッピーエンドなんだ

 

 

 

中学生の頃組んでいたバンド名がROUT 6というROUTE 66になぞらえたバンド名で

 

アメリカ横断というのは一つの憧れでした。

 

それを現実にしたのは、母親であり、友人であり、ブルーハーツであり、ゴイステであり

 

ディランであり、ケルアックであり、自分でした。

 

そんな歴史をぼくは歩んできたぼくが、写真を本気で志したときはその26歳の頃でした。

 

そのアメリカ横断の旅が写真とも繋いでくれたのです。

 

そういった時代経過の中で、ぼくからだにはケルアックの路上は脈々と血となり肉となり骨になっていました。

 

そして、写真を志したときから自分なりに悪戦苦闘しながらも行動をしてきましたが

 

昨年、森山大道さんの本に出逢います。

 

昼の学校 夜の学校+ (平凡社ライブラリー)

 

写真について悩み、考えている時にこちらの本に出会った。

 

このきっかけで、ぼくは森山大道さんを知ることとなります。(お恥ずかしい)

 

それまで、自分の写真を追求するあまり別に誰かの写真を見たりすることに対して

 

強い気持ちはありませんでした。

 

自分は自分の道をつくっていくものであり、好きな写真家は数人いましたけど

 

そんな熱狂的に写真を見たり、展示にいったりという熱はありませんでした。

 

なので、本当にお恥ずかしい話

 

森山大道さんを知ったのはここ数ヶ月の話でした。

 

で、今回の展示

 

ぼくにとっても はじめての森山大道。 でしたが

 

そこでランダムでいただけるフィルム風しおりが

 

路上のフィルムだったことにぼくは非常に胸を熱くしたのです。

 

 

 

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路上

 

 

 

 

 

 

 

過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい

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新宿武蔵野館 / 過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい

映画『過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道』公式サイト

 

 

 

前述の通り、ぼくは森山大道さんと出会うべくして出会ったのだと

 

どこかで感じています。

 

幼少期から写真を撮ることが好きで、母親がぼくに買い与えてくれたのは

 

SONYのサイバーショットでした。

 

はじめてのデジタルカメラでいろんなものを写真を撮っていた記憶がありますが

 

それは「写真が好き」ということよりかは「記憶を残したい、記録したい」という

 

想いが強かったからです。

 

その数年後、母親は癌と診断され

 

少しでも家族の写真を残したいと思ったのがきっかけだったのかもしれません。

 

少なくともそういう想いがあったことは今でもしっかり覚えています。

 

母親からの音楽の影響、音楽を突き詰めて行った先で

 

音楽を感じるためにアメリカ横断が、まさか森山大道さんに繋がる

 

大きなきっかけになっていたとは、今考えるとおもしろいもんですが

 

もちろんアメリカに行く前、行った後でもそんな匂いすら感じていませんでしたからね

 

人生ってのはおもしろいもんです。

 

あとで考えたら、こんなに昔からこうなることがわかっていたような

 

こう繋がっていくものだったのか、あらかじめ決まっていたかのようにさえ

 

思ったりもします。

 

 

 

 

 

新宿武蔵野館で映画鑑賞をして。

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新宿武蔵野館

 

映画を鑑賞して、

 

ぼくは森山大道さんという方を本やYOUTUBEで知りました。

 

過去の作品を調べたり、漁ったり

 

YOUTUBEでインタビュー動画を拝見したり

 

ぼくのなかで、森山大道さんという方がどんな方なのかというもの

 

自分なりに解釈していきました。

 

そして、今回の映画を見て答え合わせるをするような感覚があり

 

終始、ニコニコしながら見てしまいました。

 

こんな言い方、失礼かもしれないのですが

 

非常に可愛い人だなぁと思ってしまいました。

 

映画はまだまだ公開中ですから、細かいことは書きませんが

 

一部、これは本などでも書かれていることなので少し抜粋しますが

 

森山大道さん、人生の中でもトーンダウンした時期っていうのがあると

 

おっしゃっております。

 

その時、写真についてたくさん考えた、と。

 

 

80年も生きてれば、そりゃ動けなくなるほどからだ重くなること

 

精神的にもやっつけられちゃうことだっていっぱいあったはずです。

 

それを森山大道さんは「ぼくにもトーンダウンした時代があってね」と

 

優しい口調で語ります。

 

その言葉選びや、口調から読み取る人柄が非常に優しい方だという印象を受け取り

 

聞き手は、とってもやわらかい気持ちになるのです。

 

森山大道という写真家の、力強くもカッコいい、イケてる写真からは

 

感じ取れないやわらかい、優しい印象がとってもカッコいいんです。

 

ぼくも、そうでありたいと思いましたし、

 

ぼくが憧れたロックンロールは、まさにそうだったんです。

 

ぼくが痺れたザ・ブルーハーツをはじめとするロックンロール、パンクは

 

破壊や暴力、そして否定ではなく

 

肯定のあたたかさがあり、優しさの強さと

 

その裏側がありました。

 

森山大道さんから、似たような、同じようなアティチュードを感じました。

 

 

だから、ぼくは森山大道さんが好きなんだ

 

そう、確信づけるシーンがこの映画に散りばめられています。

 

笑って、にこやかな表情で話す大道さんをみると

 

「ダイドーさん!」って街中で走って声をかけたくなる

 

親しみやすさを感じます。強いリスペクトをもって

 

そう、近づきたくなります。

 

 

そして、作中で大道さんは

 

デジタルカメラやフィルムカメラなど

 

カメラへのこだわりにも言及します。

 

 

今まで、マイウェイを歩んできた人が

 

いろんな経験をし、最終的にそうなっていく姿というのは

 

やはり、ロックンロールやパンクに通じていると思いました。

 

最後はやっぱり、シンプルなんだ。

 

 

森山大道さんと、ジャック・ケルアックの出逢い

 

また、映画作中の服装などからぼくは強く共感と熱を感じてしまいました。

 

ぼくは、ケルアック的に、路上的に生きていきたいと思っています

 

それは森山大道さんに出会う前から強くそう考えていました。

 

そして、今では

 

それも踏まえて、森山大道的にやっていきたい!!

 

そういう気持ちになりました。

 

この映画は、ぼくをそういう気持ちにさえてくれた

 

素敵な作品でした。

 

ぼくは、森山大道さんが大好きです!!!!!

 

 

 

 

ジャック・ケルアック「路上」から引用

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僕の家のアイテムたち



ぼくの好きなケルアック、路上の引用と一緒に

 

今回の記事は終わろうと思います。

 

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THE MAD ONES

The only people for me are the mad ones,
the ones who are mad to live,
mad to talk,
mad to be saves,
desirous of everything at the same time.
the ones who never yawn
or say commonplace thing,
but burn, burn, burn
like fabulous yellow roman candies
exploding like spiders across the stars.

Jack Kerouac

僕は狂った連中が好きだ。
狂ったように生き、
喋り、すべてを欲しがる連中。
ありふれたことは言わない。
燃えて 燃えて 燃え尽きる。
夜を彩る花火のように。

ジャック・ケルアック

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ダイドーさん、これからもかっちょいい

 

現役でいてください。

 

レジェンドであり、現役の森山大道さんがかっこいいです!!

 

 

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お題「ささやかな幸せ」