
以前に比べて、フィルムは本当に高くなりました。
それでも、生産していただけているうちは、フィルム写真活動は続けていきたいと思っています。
さて、今回は久しぶりにレンズフィルターのレビューです。
紹介するのは、NEEWER Black Diffusion 1/4。
いわゆるブラックミスト系、ソフトフィルター系のアイテムで、光をふわっとにじませたり、写真全体にドリーミーな雰囲気を加えてくれるフィルターです。
今回は、僕が愛用しているハーフカメラOlympus PEN-FTに、H.Zuiko Auto-S 42mm F1.2を組み合わせ、さらにNEEWER Black Diffusion 1/4を装着して撮影した作例を紹介していきます。
フィルム写真にブラックディフュージョンフィルターを使うとどうなるのか。
効果が強く出る場面、あまり出ない場面、実際に使って感じた特徴などをまとめていきます。
- ドリーミーな世界観を演出できるNEEWER Black Diffusion
- 今回使用したフィルター|NEEWER Black Diffusion 1/4
- NEEWER Black Diffusionとは|一言でいうと“ぽやぽや”させるフィルター
- 効果が強く出ている作例|Olympus PEN-FT × Black Diffusion
- やや効果が弱い作例|自然光では控えめに写ることもある
- NEEWER Black Diffusion 1/4の特徴まとめ
- まとめ|フィルム写真を少し夢っぽくしたい人におすすめ
ドリーミーな世界観を演出できるNEEWER Black Diffusion

早速、縦構図の写真から失礼します。
こちらは今年、名古屋に行ったときに訪れた熱田神宮の裏小道で撮影した一枚です。
最初からフィルターレビューの記事を書くつもりで撮っていたわけではありません。
ただ、現像から戻ってきた写真を見たときに、この一枚はNEEWER Black Diffusionの効果がとても良く出ているなと思いました。
光がやわらかくにじみ、木々の空気感も少し夢の中のように写っています。
フィルム写真特有の粒子感と、ブラックディフュージョンフィルターのふわっとした描写が重なって、かなり好みの雰囲気になりました。
この写真を見て、あらためて「このフィルターについて書いておきたい」と思ったのが、今回の記事を書くきっかけです。
今回使用したフィルター|NEEWER Black Diffusion 1/4
今回紹介するのは、NEEWER Black Diffusionというレンズフィルターです。
NEEWERといえば、写真や動画をやっている方なら、Amazonなどで一度は見かけたことがあるメーカーだと思います。
数年前の僕の印象としては、「海外メーカーの比較的安い撮影用品」というイメージでした。
ただ、最近はライト、三脚、フィルター、リグ関係など、かなり幅広く展開していて、安くて使いやすい製品も増えている印象です。
実際、プロの現場でもNEEWER製品を使っている方を見かけることがあります。
今回のBlack Diffusionも、価格を考えるとかなり気軽に試しやすいフィルターだと思います。
NEEWER Black Diffusionとは|一言でいうと“ぽやぽや”させるフィルター

レンズフィルターには、保護フィルター、NDフィルター、PLフィルター、クロスフィルターなど、さまざまな種類があります。
その中で、今回のNEEWER Black Diffusionは、一言でいうと写真をぽやぽやさせるフィルターです。
光のハイライト部分をやわらかくにじませたり、コントラストを少し落としたり、全体に映画っぽい雰囲気を加えてくれます。
ブラックミストフィルターやブラックディフュージョンフィルターと呼ばれる系統のフィルターですね。
効果の強さには種類があり、1/2、1/4、1/8などがあります。
数字だけ見ると少しわかりにくいですが、一般的には1/2の方が効果が強く、1/8の方が効果が弱いというイメージです。
今回、僕が使っているのは1/4。
強すぎず、弱すぎず、フィルム写真と合わせるにはちょうど良いバランスだと感じています。
もちろん、撮影する光の状況によって、かなり効果の出方が変わります。
次の作例から、効果が強く出ている写真と、効果が控えめに出ている写真を分けて紹介していきます。
フィルターごとの違いはこちらの動画でも非常にわかりやすく説明されています。
効果が強く出ている作例|Olympus PEN-FT × Black Diffusion

こちらは名古屋の喫茶店、コンパル大須店で撮影した一枚です。
店内での撮影ですが、写真全体にやわらかいぽやぽや感が出ています。
照明の光や、店内の空気感が少しにじんで、喫茶店のレトロな雰囲気とよく合っています。
Black Diffusion単体でもやわらかく写ると思いますが、そこにフィルムカメラ特有の粒子感や色味が加わることで、さらに雰囲気が増している印象です。

こちらは熱田駅前の商店街。
右側の強い光の部分に、Black Diffusionらしい滲みがしっかり出ています。
光がそのままカリッと写るのではなく、少し広がるように写ることで、写真全体に夢の中のような空気が生まれます。
このあたりの描写は、かなりわかりやすくフィルター効果が出ていると思います。

こちらは春の東京、小金井公園で撮影した桜の写真です。
写真上部から光が入り、桜がふわふわと漂っているような雰囲気になっています。
桜とBlack Diffusionの相性はかなり良いです。
もともと桜は、現実に咲いている花でありながら、どこか夢っぽさや儚さを感じる被写体です。
そこにこのフィルターの効果が加わることで、よりドリーミーな雰囲気になります。

こちらは夜に撮影した、東京・神保町のタイ料理屋の看板です。
これはかなりBlack Diffusionの個性が強く出ています。
発光している看板の光が大きくにじみ、全体に幻想的な雰囲気があります。
夜の街灯、ネオン、看板など、自ら光っているものを撮ると、かなりわかりやすく効果が出ます。
普通に撮るとただの看板になってしまうところを、少し映画のワンシーンのように見せてくれる。
このフィルターの面白さは、まさにこういうところにあると思います。

こちらは、街の光や車のライト、ネオンの滲みが印象的な一枚です。
写真としてはやや左側に看板がずれてしまいましたが、この滲み感はかなり好みです。
夜の街をフィルムで撮ると、それだけでも少しノスタルジックになります。
そこにBlack Diffusionを加えると、光が一段階やわらかくなり、さらに記憶っぽい写真になります。
夜のスナップや、ネオンのある場所で使うとかなり楽しいフィルターだと思います。
やや効果が弱い作例|自然光では控えめに写ることもある

こちらは小金井公園で、桜吹雪の中撮影した一枚です。
先ほどまでの写真と比べると、ぽやぽや感はかなり控えめです。
光が直接強く入っているわけではなく、発光している被写体もないため、フィルター効果はそこまで強く出ていません。
ただし、よく見ると全体的に少しやわらかく、優しい描写になっている印象はあります。

こちらも同様です。
フィルターをつけているからといって、すべての写真が強く滲むわけではありません。
このあたりは、かなり自然な写りです。
フィルム写真として普通に良い雰囲気で、Black Diffusionの効果はあくまで隠し味のように出ています。

この写真は、フィルムで撮るとなんでこんなに良いのだろうか、とため息が出るような一枚です。
Black Diffusionをつけているものの、かなりカリッと写っています。
それに加えて、この写真に関してはH.Zuiko Auto-S 42mm F1.2の力がグイッと出ている印象です。
Olympus PEN-FTといえば、38mmレンズの印象が強い方も多いかもしれません。
ただ、今回使用している42mm F1.2は、今では少しレアなレンズで、市場でもやや高値で取引されている印象があります。
僕の個体は羽根のネバつきがあるものの、描写は本当に好きです。
高解像度でカリッとしながら、どこか柔らかさもある。
Black Diffusionをつけても、状況によってはここまでしっかり写るというのが面白いところです。

こちらは夕暮れ時の千葉・稲毛近辺で撮影した一枚です。
この写真も、ぽやぽや感はほとんどありません。
普通にフィルム写真として良い写りをしています。
つまり、NEEWER Black Diffusion 1/4は、常に強烈な効果を出すフィルターというより、光の状況によって表情が変わるフィルターだと感じました。
NEEWER Black Diffusion 1/4の特徴まとめ

今回、Olympus PEN-FTとNEEWER Black Diffusion 1/4を組み合わせて撮影してみて、効果が強く出やすい場面と、効果が弱く出る場面があることがわかりました。
まず、効果が強く出やすいのは以下のような場面です。
- 強い光を浴びている被写体
- 自ら発光しているもの
- 夜の看板やネオン
- 逆光気味のシーン
- 桜や花など、もともと柔らかい雰囲気の被写体
こうした場面では、光がふわっと広がり、幻想的な写真を作りやすいです。
逆に、効果が控えめになるのは以下のような場面です。
- 光が弱い場所での撮影
- 発光していない被写体
- コントラストが穏やかな自然光のシーン
- 順光で淡々と撮る場面
この場合は、Black Diffusionをつけていても、そこまで強く滲むわけではありません。
それでも、写真全体が少し柔らかくなり、フィルムの風合いと自然に混ざるような印象があります。
個人的には、デジタル一眼にBlack Diffusionをつけても良い雰囲気は出ると思います。
ただ、やっぱり僕としてはフィルムカメラと合わせて使うのがおすすめです。
フィルムの粒子感、色味、レンズのクセ、そこにBlack Diffusionの滲みが加わることで、より感動的なフィルム写真体験になると思います。
まとめ|フィルム写真を少し夢っぽくしたい人におすすめ

今回は、Olympus PEN-FT × H.Zuiko Auto-S 42mm F1.2 × NEEWER Black Diffusion 1/4の組み合わせで撮影したフィルム写真の作例を紹介しました。
NEEWER Black Diffusion 1/4は、光のある場面ではしっかりと滲みや柔らかさを出してくれます。
一方で、光が強くない場面では、意外と自然に写ることもあります。
この強すぎないバランスが、フィルム写真にはとても合っていると感じました。
特におすすめしたいのは、以下のような方です。
- フィルム写真を少しドリーミーに写したい方
- 夜のネオンや看板をやわらかく撮りたい方
- 桜や花をふわっとした雰囲気で撮りたい方
- ブラックミスト系フィルターを試してみたい方
- Olympus PEN-FTや古いフィルムカメラで遊びたい方
フィルターは必須アイテムではありません。
でも、ひとつ持っていると写真の表現の幅が広がります。
特に、フィルム写真を続けていると、同じカメラ・同じレンズでも少し違う写りを試したくなることがあります。
そういうときに、Black Diffusionのようなフィルターはちょうど良い遊び道具になります。
フィルムの風合いと、光の滲み。
この組み合わせは、かなり楽しいです。
気になった方は、ぜひ一度試してみてください。
おすすめです。
今回も最後まで読んでくれありがとうございます。
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