それはハッピーエンドなんだ

フリーランスを卒業して起業した30代独身男の、写真と音楽と旅と日常の記録。

写真の額装について考えてみた|プリント・サイズ・額・マットの選び方を体験ベースで解説


写真の額装を考えるきっかけになった額装作品の写真

ずっと自分の写真を額装してみたいと思っていたんですけど、なかなか自分のためには動けない性分でして……。

ただ、ようやく「これは額装してみたい」と思える良い機会があったので、今回思い切って写真の額装にトライしてみました。

写真って、撮ってデータを見て終わりにしてしまいがちなんですけど、実際にプリントして、額に入れて、空間の中に置いてみると、見え方がまるで変わります。スマホやパソコンの画面の中にあるときとは違って、写真がちゃんと“作品”として立ち上がってくる感じがあるんですよね。

この記事では、ぼくが実際に写真を額装してみる中で考えたことをもとに、写真の額装で悩みやすいポイントをまとめていきます。

たとえば、どの写真を選ぶのか、カラーとモノクロのどちらにするのか、サイズはどう決めるのか、印画紙はどうするのか、額とマットの組み合わせをどう考えるのか。こういう部分って、最初は意外とわからないんですよね。

これからはじめて写真を額装してみたい人、写真をプレゼントとして渡したい人、自分の部屋に写真を飾りたい人の参考になれば嬉しいです。

 

 

写真を額装したいと思った理由

額装した写真の仕上がりイメージ

ずっと自分の写真を額装して飾りたいと思っていたんだけど、なかなか自分のために額装するっていう気にならず……。

でも、なぜか誰かが喜ぶ姿を想像するとエネルギーって出てくるもんで、京都旅を一緒に過ごした友人に写真をプレゼントしようという気持ちになりました。

そこで、「これは良い機会だな」ということで、今回あらためて額装についてちゃんと考えてみることにしました。

自分のためだけだと後回しになってしまうことでも、誰かに渡すことを考えると、不思議と真剣になれますよね。どの写真なら喜んでくれるか、どんな雰囲気の額が相手の部屋に合うか、飾った時にどんな空気になるか。そういうことを考えていく時間そのものが、すごく良かったです。

そして今回あらためて思ったのは、写真は撮るところで終わりじゃなくて、プリントして、飾って、生活の中に入っていくところまでがすごく面白いということでした。

データのまま保存している写真って、あとから見返すことはあっても、日常の中でふと目に入ってくることは少ないです。でも額装すると、写真が生活の風景の一部になります。これが思っていた以上に良い変化でした。

写真の額装でまず大事なのは写真のセレクト

額装する写真のセレクト作業

写真の額装を考えるうえで、やっぱり最初に重要になるのがどの写真を選ぶかということです。

当たり前のようでいて、ここが一番悩みます。

なぜなら、データとして見て「いい写真」と、部屋に飾って映える「いい写真」は、少し違ったりするからです。スマホで見た時には強く感じた写真が、プリントしてみると少し印象が弱かったり、その逆に、画面では地味だった写真がプリントにすると急に存在感を持ったりします。

今回、ぼくが特に考えたのは、カラーかモノクロかという部分でした。

以前、好きな写真家の方から額装された作品を購入したことがあるのですが、その作品はモノクロで、とても雰囲気があったんですよね。余計な情報が少ないぶん、空気感や構図、人物の佇まいがすっと入ってくる感じがありました。

そこで今回は、京都の祇園を友人と歩いていたときに撮った一枚を、モノクロでプリントすることにしました。

モノクロにすると、色の情報が削ぎ落とされるぶん、光と影、距離感、人物の表情が前に出てきます。プレゼントとして渡す写真でも、色の印象に引っ張られすぎず、長く飾ってもらいやすいかなと思ったのも理由のひとつです。

額装用の写真を選ぶときは、単純に「自分のお気に入り」というだけではなく、飾った時にどう見えるか、長く見て飽きないかまで考えてみると、選びやすくなる気がしました。

特にプレゼント用なら、写真の主張が強すぎないことも大事だと思います。もちろんインパクトのある一枚も素敵なんですが、毎日見るものとして考えると、じわじわ良さが出る写真のほうが向いていることもあります。

サイズと印画紙で写真の見え方はかなり変わる

写真のサイズと印画紙を検討した様子

今回、アオヤギ写真工芸社さんでプリントしたものを額装するつもりで、サイズは六切サイズ(254×203)印画紙はフジレーザー絹目プリントを選択しました。

はじめての絹目プリントだったので仕上がりが少し不安だったのですが、結果としてはとてもよかったです。

光の反射がうまく抑えられて、絹目ならではの上品な風合いが出てくれて、今回のモノクロ写真とも相性がよかった。テカテカしすぎないので、部屋に飾ったときにも自然になじむ感じがありました。

サイズについては、部屋の雰囲気や広さによって正解が変わると思いますが、今回はあまり主張が強すぎないように六切サイズにしました。

結果としてはちょうどよかったのですが、ダイナミックさという意味ではもう少し大きくても面白かったかもしれません。ただ、大きすぎると部屋の中で写真だけが強くなりすぎることもあるので、そこは本当に好みですね。

はじめて額装する人には、いきなり大判で勝負するよりも、まずは六切や四切あたりの扱いやすいサイズから試してみるのが良い気がします。飾る場所のイメージもしやすいし、費用感もまだ現実的です。

また、額装を考えるならプリント品質もかなり重要です。せっかく良い額とマットを選んでも、プリント自体の印象が弱いと全体がぼやけてしまう。逆にプリントの質が良いと、額装した時にぐっと作品らしさが出ます。

印画紙も、光沢・半光沢・絹目などで印象が変わります。ぼくは今回絹目を選んでみて、「落ち着いた部屋に飾るならかなり良いな」と感じました。写真をインテリアとして扱いたい人には特に相性が良いと思います。

額とマットは「どう見せたいか」を決める大事な要素

額とマットを検討している写真

額装にとってかなり重要なのが、マットです。

ここは本当に迷いました。

額の色やマットの色が変わるだけで、写真の見え方はかなり変わります。写真をどう“見せるか”、あるいはどう“魅せるか”という意味で、額とマットは写真そのものと同じくらい大切かもしれません。

今回考えたのは、こんな選択肢です。

・モノクロ写真なので、額も黒にしてメリハリを強く出すか
・木目のブラウンで、落ち着いた印象にするか
・額自体をスクエア(正方形)にして、作品だけ六切サイズで見せるか

こういうことを考え出すと、もう本当にきりがないんですよね。でも、その悩んでいる時間がめちゃくちゃ楽しかったです。

写真って、撮って終わりだと思うと一方向なんですが、プリントして、額を選んで、マットを考えて、部屋に置くところまで視野に入れると、途端に立体的な趣味になる気がします。

そういう意味で、写真ってプリントまでして、さらに飾るところまで考えると、より写真になるんだなと思いました。

ぼくは今回、255mm×300mmの額と、六切サイズが収まるマットを選びました。

マットがあることで、写真の周囲に余白ができて、作品としてのまとまりが出ます。いきなり額いっぱいに写真が見えるよりも、少し呼吸ができるような感じになるんですよね。

とくにモノクロ写真では、この余白の取り方がすごく大事だと感じました。派手さはなくても、静かな存在感が出てきます。

逆に言うと、額とマットの組み合わせ次第で写真の印象はかなり変わるので、額装を始めるならここを楽しめると一気に面白くなります。最初は悩みますが、悩むこと自体がたぶん正解なんだと思います。

実際に使ってみた額縁と、額装の入り口として感じたこと

完成した額装写真

今回は、自分がイメージしていた額縁が比較的手に取りやすい価格帯だったので、まずはこちらでトライしてみました。

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額装をやってみて感じたのは、最初から完璧を目指さなくてもいいということでした。

額装って、なんとなくハードルが高く見えるんですよね。専門店で高級な額を選んで、マットも細かく調整して、プリントも最高品質で……みたいに考え出すと、なかなか最初の一歩が踏み出せません。

でも実際には、まずは自分の感覚で「これいいな」と思える額を選んで、試してみるだけでも十分面白いです。

そこから、「次はもっとマットの質感もこだわりたい」とか、「次は別のサイズでやってみたい」とか、自然に次の興味が出てきます。

今回も、次回はマットの質感なども知りたいので、マルニ額縁画材店さんのようなところでオーダーしながら購入してみたいなと思っています。

既製品で雰囲気を掴んで、次にオーダーで一歩踏み込む。この流れはかなり良いなと思いました。

写真を額装すると、写真との関係が少し変わる

今回の額装は友人にプレゼントする用で考えてみたので、友人のことをたくさん考えて写真のセレクトや額の雰囲気を決めました。

自分の部屋に飾る場合は、もっと自分の部屋の光や壁の色、家具との相性を考えながら作っていくことになると思うので、それはそれですごく楽しいはずです。

写真って、データのままだと自分の中で流れていってしまうことも多いんですけど、プリントして、額装して、生活空間の中に置くと、急にその写真との距離が近くなります。

たとえば朝起きて目に入るとか、部屋の中を歩いていてふと視界に入るとか、誰かが遊びに来た時に「これいいね」と言ってくれるとか。そういう日常の中に写真が入ってくるのは、やっぱり良いものです。

写真はやっぱりプリントして、額装してまで考えるともっと面白いと思います。

これからはたくさんプリントして、ファイリングもしていこうと思います。部屋が額縁だらけになる未来が見えますが、それも悪くないですね。

写真好きの人なら、いずれ「撮る」だけでは物足りなくなる瞬間が来るかもしれません。その時に額装はすごく良い入り口になると思います。自分の写真を客観的に見直すきっかけにもなるし、何を残したいのかを考える時間にもなります。

額装まわりで持っておくと便利そうなアイテム

額装をきっかけに、プリントした写真をどう保管するかも気になってきました。額に入れない写真も、ちゃんと整理して残していきたいんですよね。

プリント写真が増えてきたら、フォトアルバムや保存用ファイルを用意しておくと、作品として見返しやすくなります。額装は「飾る」楽しさですが、ファイリングは「残す」楽しさです。

額装とあわせてこうした整理の習慣もつけていくと、写真を撮るモチベーションも上がる気がします。

また、額装をすると壁に飾りたくなるので、壁の雰囲気や飾る場所とのバランスも気になるようになります。写真そのものだけではなく、部屋づくりや暮らし方にも自然と興味が広がっていくのが面白いところです。

生活の一部に写真があるのは、とてもいい

そして生活はつづく (文春文庫)

生活の一部に写真を飾るのは良いなぁと、改めて思いました。

大きな展示をするとか、作品販売をするとか、そういうことではなくても、自分の撮った写真が日常の中にあるだけで、少し気持ちが変わります。

自分がちゃんと写真を撮っているんだという実感にもつながるし、写真を“作品”として扱う視点も育っていく。撮るだけだったときには見えていなかったことが、プリントと額装を通すと見えてくる気がしました。

今回の経験で、額装は特別な人だけがやるものではなくて、写真が好きならもっと気軽に楽しんでいいものなんだなと思えました。

そんなふうに生活と表現のあいだを行き来する感覚って、なんだかすごくいいなと思っています。

額装や暮らしにまつわる空気感が好きな人は、こういう本も気分が近いかもしれません。

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まとめ

✅ 写真の額装は、プリントした写真を“作品”として見直すきっかけになる

✅ 額装でまず大事なのは、写真のセレクトとカラー・モノクロの判断

✅ サイズや印画紙の違いで、写真の見え方や空間へのなじみ方は大きく変わる

✅ 額とマットは、写真をどう見せるかを決める重要な要素

✅ はじめての額装は既製品からでも十分楽しく、そこから好みが見えてくる

✅ 写真は撮るだけでなく、プリントして飾るところまで考えるともっと面白い

今回、ようやく写真の額装にちゃんと向き合ってみて、やっぱり写真はプリントして飾ってこそだなと改めて感じました。

スマホやパソコンで見る写真ももちろん便利ですが、額の中に収まった一枚には、それとはまったく違う力があります。

これから額装をやってみたい方は、まずは気に入っている写真を一枚選んで、小さなサイズからでも試してみるときっと楽しいと思います。

写真を撮ることが好きな人ほど、額装までやってみると見える景色が変わるはずです。ぼく自身、今回やってみて「もっと早くやっておけばよかった」と思いました。

 

今回も最後まで読んでくれてありがとうございます。

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