それはハッピーエンドなんだ

脱・フリーランス!起業した30代独身男の写真や音楽、生活や旅のおはなし

Day18 灼熱50℃のデスバレーで僕たちは本当に遭難するところだった(2016.6.25)


天気:晴れ(灼熱!最高気温50℃)

走行距離:不明

※今回の記事は1日デスバレーに閉じ込められてしまった日本人2人のお話です。

昨日の件もありましたが、朝方にはなんとなくふんわりしていた僕たち2人。

 

 

なんとなくぎこちない感じを残しつつも、今日も今日とて旅は続くのです。

 

ラスベガスの朝は清々しく汚れた街を駆け抜けて

デスバレーに向かいました。

 

 

もともと、デスバレーに行く予定はなかったのですが昨夜の喧嘩の途中

僕がいきなりデスバレーに行きたくなって

それを相方が尊重してくれたのです。ありがたや。

 

そんなこともあり、とても自然な流れで

死の渓谷へと車を走らせたのでした。

 

 

朝はそんなに気温がたかくなくて 35度くらい。

それでも、全然ましなんですよ。笑

 

アメリカで買った2ドルのインスタントカメラで撮影)

 

デスバレーに入り込んだのは9時半頃。

 

昨日の件もあって今日の朝は相方が運転してくれて

かなりすんなりとデスバレーにはいっていきました。

 

 

車の中では相変わらずご機嫌なロックンロールをBGMに

アメリカの大地を走り抜けています。

 

少し空気がおかしな感じ(喧嘩の残り火)ですが続いてきますよ、旅の続き。

 

 

なんで僕が突然、デスバレーにいきたいと昨日言い出したかというと

僕の相方が、今回のアメリカ横断する前にアメリカに遊びに来た時に

デスバレーにいったといっていたんです。

 

それは知っていたんですがそのときは別にデスバレーに対して興味がなかったのです。

が、旅をはじめてアメリカ大陸横断旅をしているうちにデスバレーなるものに興味が湧いてしまったんですね。

 

それは・・・

ただひとつ。

 

動く石!

 

動く石です!!動く石が見たかったんです!

 

どうしても見たくなってしまったんです、この動く石なる謎のものを。

 

どうやら調べてみると自然に動いている・・・とのこと。

なにも力を食わずに自然に砂漠を上を石が動いている、とのことだったんですね。

デスバレーの神秘。デスバレーの奇跡。自然の脅威!

 

これをどうしても生で見たくなってしまったんです。

これだけ大きな大きなアメリカ大陸ですから

何か不思議なことがあってもおかしくなかろう!

 

走っていたら、どうしても

動く石が見たくなってしまったんですよ〜。

 

なので、デスバレーのいろんな見所をササッとクリアしながら…

動く石を見るためにビジターセンターで地図をもらいました。

 

 

 

(このあたりがイージーライダーでピーターフォンダが時計を投げたあたりかと

 勝手に思い込んでいたけど、結果的に全然ちがかかったです。笑

 それは、デスバレーの南西の方だったようです。バララットってところなんだって

 あとで知りました。)

 

サクサクっとデスバレーを見ました!といってもですね

デスバレーめちゃくちゃ広いんですよ!めちゃめちゃにはちゃめちゃに広いですからね

サクサクっていったって結構時間かかりました。

 

(この地図のところにピンがたっていますが

 「ティーケトルジャンクション」よく覚えておいてくださいね。

 よーーーーーく覚えておいてください!)

 

 

 

 

デスバレーかなり広いですけど車もほとんどないですから

なんとなくブイーーーーンって車飛ばしてあちこち見て回ります。

 

上の地図で☆マークがあるのでわかると思いますが

僕たちは、デスバレーの南東側から入り見ました。

 

ここで説明しておきますとですね

右下のライアンというところからピンがたっているティーケトルジャンクションというところまで普通に道でいったら150kmぐらいなんですね。それぐらいデスバレーという渓谷は広いんですよ。直線距離でみたって100kmってところです。

 

 

で、少し話は戻りますが

ビジターセンターで地図をもらったんですけど

そのとき、スタッフさんにかたことの英語で

「動く石はどこですか?」と聞くと

「(地図を指さしながら)ここだけど、ジープっkjsjふぁlk;sdjふぁhd」

(このピンがたっているところが動く石がある場所。)

 =レーストラックプラヤ

 

うーん。よく聞き取れなかった。

ジープっていう言葉は聞き取れたけど、なんだろ。

まぁいいか。と僕たちはその地図をみながら動く石目当てに車を動かしたのでした。

 

地図にはレーストラックプラヤとかいてあった。

 

時刻はちょうど11時頃。

 

この時は、動く石を生で見れると胸を高鳴らせてワクワクしていたのでした。

 

 

で、僕たちがビジターセンターでもらった地図をみてみると

 

正規ルートだと遠い…。

大通りで行こうとするとぐる〜っと回っていかなくちゃならず

相当距離がある。ってことがわかりました。

もちろん、インターネットも繋がらないのでGoogle Mapは使えません。

 

デスバレーに1日時間を使うつもりもなかったので

正規ルートで動く石まで行くのはやめてちょっと近道することに。

 

これは僕の判断で、運転手である相方に「こういうルートでいこうと思う」と

簡単に伝えると「おっけ〜っす!」とのこと。

 

よしよし、じゃあ〜近道でひょひょいのひょいだなぁーなんて思いながら

ルートを案内しました。

 

 

南西のパナミントスプリングスというところからレーストラックプラヤを目指したのが

11時頃。

 

 

で、このパナミント・スプリングスというところかレーストラックプラヤまで

上の地図で表示した青いルートで行くことにしたんです。

 

今だからGoogle Map使って調べられているので100kmあるんだーってことは

わかりますが、実際に現地にいるときにはもっと近いと思ったんです。

(手持ちの地図だともっと近いような書き方をしていた)

 

あと、グレーになっているもう一つのルート。

これがどうしても遠いと思って避けたルートです。

Google Mapで調べると時間大差ないですね。。。。。笑

 

ほんと、このときそれがわかっていれば・・・・・・・笑

 

 

青いルートの距離は100kmなのに対して2時間57分。

グレールートは166kmに対して3時間11分。

これは何を表しているかというと、道路です。

 

道が青いルートだと未舗装道路なんです。

これはGoogle Mapでは教えてくれないのですが

僕たちが手に入れている地図にはなんとなくそのような表記がありました。

でも、僕たちはルート66をずーっと走ってきていたので

未舗装道路を走る自信もありましたし、むしろその方が楽しいとさえ

思ってもいたのです。

 

実際に、現地で握っていた地図を見返してみると、こんな風に書かれているんです。

 

 

(なんか、ほっそい道だなぁ。笑)

 

何はともあれ、あんなぐるっとレーストラックプラヤまでいくのは

時間がかかってしょうがないよ!と思った僕たちは近道でいくことにしました。

 

で、早速その地図上の細道にはいってみるとこんな感じで。

うーん。ワクワク!笑

 

だーれもいないこの道をぐぁー!って走り抜けるなんてワクワクしかないですよ!

ドキドキワクワク!楽しくてずんずん進んでいきました。

 

 

こんな景色がずーっと続くんですけどね

だんだん路上がひどい道になってくるんですよ。

 

現地でもらった地図が破れているのはですね

だんだんと道が悪い道になっていく中で崖みたいなところも走ったんですけど

その緊張感と不安と恐怖で地図を握りしめていたので

結果として破れてしまったのです。

 

写真に残すことができないぐらいの悪路。

写真を撮る余裕さえなくって。

 

運転手をしてくれている相方は、運転がうまく

日本でもクロスカントリーなど遊びでやっているぐらいなので

悪路にはそこそこ慣れているはずでした。

それに肝も座っている男で、普段動じない彼が

少し不安げな声で僕にいったのです。

 

「この道、タイヤがはまったらもう車はまっちゃうから

 動けなくなっちゃう。そうなるとまずいから、一気にいくからな。

 しっかりつかまって」と。

 

道路の幅はほとんど車幅と同じほど。

でっかいごつごつした岩がゴロゴロと転がっていて、車が岩に乗り上げたら最後ってな状況。

 

ハンドルを左に右に、車はぐらんぐらん。車のお腹のあたりに岩がぶつかる音で

「ゴツンゴツン。」

 

車が壊れてしまうんじゃないか?!というような衝撃。そして音。

車内の揺れ。恐怖。ここで止まったら、ネットも繋がらないし、外は約50度の気温。

 

助けも呼べない、どうしたらいいの?という状況。

 

そのギリギリの道を相方は一気にアクセルを踏み込み

どうにか回避。ほっとした僕は「うおー!すげー!」と言いつつ相方に感謝。称賛の声。

心の中では(がんばれ!つばさ!)と願っているほどだった。

 

だが、相方はまったく安心しない表情と声でこう言いました。

 

「これ、いけちゃったんだけどさ、もう戻れないからね」と。

 

普段こんなに車で緊張しない彼がこんなことを言うのは

どういうことかというと、それだけ危ない道であり、これからどうなるかわからないという不安がこぼれ落ちているということなんです。

 

もちろん、そんなことすぐに察した僕は、彼の言葉でとても恐怖感を抱きました。

 

これ、まじで車はまったら歩いても戻れない、デスバレーという広い渓谷で

たまたま通り過ぎる車に期待をしながら歩きながら彷徨うのはとても危険だし

助けを呼ぶこともできない、という恐怖。

 

死の渓谷と呼ばれる、この場所に

なぜ僕たちはこんなセダンの車で、未舗装道路にはいってきてしまったんだろう?と

すでに後悔。

 

ビジターセンターで聞いた「ジープ」という単語はきっと

「動く石はここにあるけど、ジープとかの四駆じゃないといけないよ」という意味だったのではないか?とこのとき解釈した。

 

すでに遅し。もう戻ることは本当にできない。そのような状況だった。

 

とても不安で、不安で。でも前に進むしかないこの状況。

レーストラックプラヤまで行くのに、一番はじめの未舗装道路ではテンションあげて進んで行ったの、今じゃもう全力で後悔。

 

久しぶりに身の危険を感じた。

本当にどうしようもないことってあるんだなって思った。

 

 

大袈裟だなぁと思う人もいるかもしれないが

それだけ、道は悪路で道の幅も車幅程度。

大きな岩がたくさん転がり、見渡す限り岩。山。空。山。山。山。細い道。崖。

 

 

ここに日本人男性2人が、セダンの車に乗って、未舗装道路を進んでいる。

 

まったく理解できない状況になってしまった。

 

すると

 

 

ちょっとだけ道が広がったところにこんな看板が。

 

 

はじめ、何気なくみた看板だったのだけれど

よく見ると、これ拳銃で撃ったあとだよね?

 

そう、相方と話してちょっとした感動を得た。

 

だが、まだまだこの悪路は続くのです。

この写真を撮影したときは、若干カメラを握る気持ちにもなっており

道も少し広くなっているので撮影できている

見てもらうとわかるがこの道路と不規則に立っている不気味な形をした木。

そして、誰もいない景色に

山。

 

この写真の絶望感っていうのは

車の中から撮影した1枚なんだけど

これが示していることは、僕たちが行くこの先の道

ずっと、この景色であり、山にかこまれている、誰も人が通らないような状態にあるということ。この目の前にそびえ立つ山を越えなければいけないということ。

 

 

まぁ、どうしてもあとから写真でこうやってみると悪路とはいえ・・・

未舗装道路だといえ・・・車が通ったあとがあり、道があるだけいいじゃないかと思うかもしれない。

 

それは確かにその通りなのだが、これはあくまで四駆などの車で通る道であり

セダンのような車で行く道ではないのです。

 

 

余裕がなくて写真を撮ることができなかった場面がたくさんデスバレーにはある。

 

「この道を越えたら、もう戻れない」といった場所を超えたあとに

 

再度相方がこんなことを言った。

 

「さっきの道よりひどい。この道も頑張ってみるけど

 これ以上にひどいのがきたら、絶対にはまる。動けなくなる。

 こわいけど、がんばってみるわ」

 

彼はそういって、大きな岩と岩をうまくふみつけながら

ハンドルを左に、右に。車内はぐわんぐわんと揺れて

車のお腹をする音。ごつんごつん。

 

どうにか、超えられたあと、すぐにこんな道が現れた。

 

山を越えている最中で、道は車幅程度。だが進行方向右側が崖になっており

道が崩れてしまっているところがあらわれたのだ。

 

僕は車をおりて、道を確認しにいった。

外はとても暑く車の温度計では50度をさしていた。

崩れている道を確認しにいくと、たくさんの蜂のような虫に囲まれた。

 

びっくりした僕は、いっそいで車に戻ったが虫においかけられたこと、その暑さ

そして、崖を回避しなければいけない恐怖感とで一瞬で汗だくになった。

 

そんな僕を見て、普段なら笑う相方も一切笑わない。

状況はそれだけ厳しかった。

 

 

ちょうど、崩れた道を超えたあたりの一枚。

運転している相方の奥の景色をみてもらうとわかりますが

こういう景色なんです、ずっと。これ運転席側の奥が崖みたいになっている状態です。

本当、すごいところにいますよね。

 

相方の名運転のおかげで何度も何度も危険を回避し、、、

どうにか、平地のようなところに出たときまた絶望の景色が。

 

この道ずーっとずーっと奥まで道が続くんですけど、山に向かっているんですよ。

 

運転していた、相方が後で話していたんですけど

「この景色を見たときに終わったと思った」と。

「これから進む道がまた山に向かっていて、さっきみたいにごつごつの岩が出てきたり

 崖がでてきたら、もういい加減この車じゃ無理かもしれん」って思った、と。

 

そりゃそうだよな、この景色見せられたら

もう戻れないし、帰れないかもって思うわな。

 

それでも、よく運転頑張ってくれた、相方。感謝。

相方の運転がなかったら、まずあの道は全てクリアできていません。

僕だったら絶対に無理です。

 

相方が運転を頑張っているあいだ、僕はずっと地図を見て

ルート案内をしていた。このとき、もちろんネットが繋がらないので

ビジターセンターでもらった地図を頼りに進むしかなかった。

 

それにこの道を進むにあたって、何度も2本に別れる道が出てきたんです。

何度も何度も地図を見て、方角を見て道をナビゲーションした。

 

相方の運転と僕のナビゲーション、この二つが重なって

山を何度も超えた。

山を超えたとき、僕たちは少し休憩をした。

僕たちは食事も摂らず、飲み物も買ってもいなかったので

食べかけのプリングルスチップスを2人で分け、少ない水をちまちまと飲んではどうにかやり過ごした。

 

車もひどく汚れてしまった。

でも、とにかくこのときは生還することで精一杯。

 

(ぐるぐるっと動画撮影していました。)

 

 

これだけの未舗装なのでゆっくり相方に運転してもらって

地図をずっと眺めていた僕は途中で地図に小さく

「Teakettle Janction」というものを発見した。

 

そう!ここ!

この敗れた地図、とっても見にくいんだけど

ちいさく、ちいさく書いてあるのに気づいた!

 

「ジャンクション!?」と。

ジャンクションって聞くと、日本の感覚でいえばなんかありそう!

まぁ、ないのはなんとなく予想ついたけど

とにかくGPSもなにもない僕たちは、このジャンクションなるものにつきたかった。

もし、そこに看板があれば・・・

仮にちゃんとTeakettle Janctionなる看板があれば・・・

今まで曖昧に走ってきた僕たちの座標がはっきりわかるじゃないか!!

 

僕たちはこのTeakettle Janctionという場所を目指して走った。

 

 

永遠に続くこんな景色を相方が運転し、僕がナビゲーションをする。

でも、きっと間違っていないだろう、、と思いつつもGPSがないし

なにも目印になるものがないから安心もできない。

 

そんな状況で運転をしている相方が僕にこういった

 

「あ!あれ?!車だ!車があるぞ!」

僕はびっくりして、地図から目を離し、前方を見た。

 

確かに!確かに黒い、車のようなものがカゲロウで揺れている!

 

「うわ!ほんとだ!ほん、、え、あれ?」

 

まさにアニメやドラマの世界。

カゲロウで揺れて、車に見えているだけなんだよ

不安な心が、車であってほしいという気持ちが前面にでてきたんだ。

 

本当はただの看板だった。

けど、近づいてみると

なんだかおかしい…

 

!!!!

 

 

 

ケトルがいっぱい!ケトルが!!

これが、Teakettle Janctionだ!!!

 

 

このとき、だいぶ安心しました。

というのは、自分の座標がはっきりしたってことと

あんなに大変な道を通り抜けてきたけど、道も間違えてなかったってことに。

 

もちろん、これで安心ってわけじゃなかったけど

写真のとおり ふざける余裕も少し出てきた。

 

山と山の間を切り裂いたような

細い道を通り抜けて、ようやくティーケトルジャンクションについたんだけど

このジャンクションにつく前の道が本当に怖くて怖くて。

山と山の間をすり抜けてきたんだけど

また山にのぼるようなことがあったら、もう気持ち的にまける、と。

そんな状態でしたから。

 

ティーケトルジャンクションまでこれてよかった。。。

 

 

地図を握りながら、ティーケトルジャンクションに到達した僕たちは

動く石を諦めました。

安全を一番に考えて。もうすぐそこだったんですけど、ね。

この時点で、ガソリンもなくなってきており

僕たちは朝から何も食べることもなく、飲み物もほとんど飲まずでしたから。

残念だったけど、だったけど、次は絶対に動く石みようなって言い合って

そのときは、四駆だなって言いながら諦めました。

 

 

でも、もう大丈夫。地図上で自分の位置もはっきりしたし、あとはUbehebe Craterというところまでいけば帰れることは確信していたから。

 

このUbehebe Craterというのはデスバレーの見所の一つでもあったので

ここまでこれれば、きっと道路も舗装されているだろうと読みがあった。

 

それでも一時間以上走り続けたんだよね。

でも、もう大丈夫。道がわかっていたから。

 

改めてGoogle Mapでデスバレーの地図を地形で見てみるとえぐいな。

よくこの道をセダンでとおったな。ほんとに。

 

これ、今だから笑えるけど・・・・怖すぎるよ、思い出しただけでも。

 

Ubehebe Craterに向かっている途中

後ろから一台の車が!!

 

(この写真みてもわかりますが、かなり道悪いでしょ?しかも行先、ずっとこれですよ。)

(しかも、一番ひどい道はこれよりひどかったですからね。)

 

彼は四駆の車で親子連れでした。

僕たちの車は遅いのですーっと抜き去って行きました。

抜いていくときにこっちの顔を覗いてきたのを忘れません。

 

「おい、なんだそんな車でこんなところ?!」というような顔をしていました。

 

このときすでに16時。

朝9時すぎからデスバレーにはいって、何時間閉じ込められてるの。僕たち。

 

この四駆の車に助けを求めることもできず

そのまま通過してしまったのですがどこか安心していました。

久しぶりに人を見かけたことによる安心感と、この道できっと帰れるんだっていう。。。ダブルパンチ。

 

そして、この後も僕たちはゆっくり走行していると黒のジープが後ろからやってきて

一応、念のため確認しておこうと声をかけて道を聞いたらこの道をずっといけば出れるから安心しろとおしえてくれた4人組の白人。

 

かっこよかった、ありがとう。

 

そして、ようやく僕たちは舗装された道に出ることができました。

 

それが17時頃です。

1日、デスバレーに閉じ込められちゃいました。

 

 

しっかり、Ubehebe Craterを見て、僕たちはデスバレーをあとにしました。

 

このUbehebe Craterに立ち寄ったとき、最初に僕たちを抜いていった白の四駆の親子連れの車が停車していて、声をかけたら「タイヤが調子悪い」みたいなこといってた。

 

僕たちは自分たちが生還できたことで胸がいっぱいだったので

タイヤが調子悪いごときで、なんとも思いませんでした。

 

だって、このときもうネットは繋がってるしどうにでもなるもの。

はーよかった。

 

 

まさしく、オン・ザ・ロード

これが旅。

 

すごく危険で一歩間違えたら自己責任でどうにもならないことになってしまっていたかもしれないけど、結果としてはどうにかなったので結果オーライ。

 

本当にこわくって、後悔の連続だったけど

よかった、帰ってこれて。

 

完全にデスバレーを抜けられたのは18時頃で

その後、ニードルズという町まで戻ってきて、アメリカズのモーテルで休みました。

 

夜は近くのスーパーで買い物をして食事をとりすぐに就寝。

 

今日の体験は、僕の人生でもっとも危険で過酷な体験でしたが

こんな体験、できてよかった、本当によかった。

 

 

自分の力で、成功させなきゃ意味がないんです

だから、あんなデスバレーの未舗装道路に入り込んだことを

後悔もしましたけど、僕はあの相方と一緒に体験できたことが

とてもよかったと思っています。

あのとき、もしも

ガソリンが切れていたり、岩に車が乗っかってしまってしまったり

暑くて暑くてオーバーヒートしたり、僕が道を間違えていたり…

 

どれが欠けてもダメだったんです。

どれもダメじゃなかったから、どれもうまくいったから僕たちは出てこれた。

 

正直、相方がアクセルを踏み込んで進んでいくとき

戻ることができないって、わかったとき

すごくこわかったです。本当に本当にこわかった。

けど、これも全部2人の力だから。

 

一緒に乗り越えられたことに、すごく意味があると思った。

 

あんなラスベガスで喧嘩した翌日だったけど。よかった。

 

 

ありがとう。

 

そして、待ってろ!動く石。

 

次は絶対に到達してやる!!

 

 

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