それはハッピーエンドなんだ

脱・フリーランス!起業した30代独身男の写真や音楽、生活や旅のおはなし

Day22.5 僕たちの失敗は、いろんな人と出会うきっかけになった(2016.6.29)


僕たちがこんな写真を撮っている頃・・・

実はとっても大事なことが・・・

それは・・・それは・・・・・

 

 

 

 

「飛行機の搭乗手続き」

 

実は僕たち国内線の飛行機の手続きと

ちょっとどうかしていて勘違いをしていたようで・・・

 

 

ロサンゼルス空港 18:55〜発 羽田行き

 

こちらで日本に帰ってくるつもりだったんです。

 

そして、時間が17時半ぐらいで余裕だな〜なんつって

空港内で「どこで手続きするんだろう?」とぶらぶらしていたんですよ。

 

でも、どこで手続きするのか全然わからない!

チケットに書かれている受付にいっても受付してもらえず。

 

英語堪能なわけではないので

雰囲気でしか話がわからず。

 

日本と違って、助けてくれる人もおらず。

 

時間は刻々と迫っていきました。

 

相方のつばさは意外に「だいじょうぶやろ」みたいな感じで

あっちこっちと歩いて「どこだろな〜」ぐらいの感じでしたが

 

僕としては、結構焦っておりました。

 

というか、相方と「このぐらいに空港いけばええやろ〜」って

事前に打ち合わせしていたんですけど、なんでその時

「それじゃ、遅い!」って気付かなかったのか。笑

 

17:45

 

18:00

 

18:15・・・

 

さすがにまずいと思った僕たちは日本人か、日本語のわかる方を探すことにしました。

 

英語ができないって辛い。

 

この旅で、この時初めて英語がろくにできないことで苦労を感じました。

 

1ヶ月ほど、アメリカを横断するなんてことは

はっきりいって英語ができなくたってどうにかなる。

 

実体験をもとに、そう感じましたが

やっぱり、そんなことな瞬間ってくるもんですね。

 

ただ、もう時間がないし

18:55に発なのに搭乗手続き済んでないってもうヤバイじゃん!

みたいなんで、かなり焦っていました。

 

それでも、相方は意外にケロッとしていて。

 

で、ようやくアジア系の人を発見!

 

すらっとした、30代ぐらいの男性で

メガネをかけていて、真面目そうな方。

隣には白人の女性がいて疲れている様子で

キャリーバッグの傍に座っていました。

 

僕は必死で駆け寄って「すみません、日本語わかりますか?」と問うと

 

突然、声をかけられたことによる驚きで

一瞬の間がありましたが「あ、ああはい、私は日本人ですよ、どうしました?」と・・

 

やはり、それも生真面目そうな雰囲気の方でした。

 

僕は必死に今の状況を説明しようと

一瞬で頭のなかで整理をして説明しました。

 

「18:55の飛行機に乗って羽田に帰るつもりだったんですが

 今、もうこんな時間で。手続きがうまくできなくて困っているんです!」

 

すると、その男性は英語で隣にいた女性に状況を説明したようで

その女性が僕にむかって「ッJはjhせjかg!? かjsjkhふぁ!」となにか言ってました。

 

たぶんだけど (だいじょうぶ?彼を使っていいわ!) みたいな感じでした。

 

すぐにチケットをその男性に見せて、小走りで移動をし

「ここで搭乗手続きできるから一緒にならびましょう」と並んでくれた。

 

僕たちと同じように、何かの手違いか・・・トラブルにまきこまれたのか・・・

とにかく搭乗手続きができなかった人たちが数名僕たちの前に並んでいました。

 

その列に並んでいたのですが、どんどんと時間は過ぎていきます。

 

相方の彼もとうとうこの状況になって、「さすがにヤバイ」と思ったのか

ちょっとずつ青ざめていきました。

 

僕は彼との付き合いがとても長いですが

この時の、彼の表情や雰囲気は長年の付き合いではじめてみた表情でした。

 

この時すでに時刻は18:40ほど。

ようやく、列が僕たちの順番になり

 

先ほどの男性がちょっと早口に僕たちの状況を受付の担当に説明をしてくれました。

 

「だいじょうぶ、ちょっとまってね」と僕たちに軽く気遣ってくれました。

 

その時の、雰囲気を僕は忘れません。

 

というのは、もう時刻が時刻なんで

無理なんですよ、絶対に。今から手続きして搭乗して・・・なんて

僕たち2人のために飛行機が待つわけないですから。

でも、その男性は僕たちを気遣ってそういってくれたんです。

なんだかとっても、優しさを感じました。

 

そして、受付の女性が早口で男性に説明をしていました。

男性は少し困った顔をしながらも、続けて返答をしてくれて・・

 

僕たちはその彼の後ろでただただ状況を見守るばかり。

 

一連のやり取りを終えた、男性が僕の方を見てこう言いました。

 

「えっとね、もうこの時間の飛行機は手続きができなかったので

 乗れませんってことなんだ。で、僕はその代わりに他の飛行機に乗れないかって

 聞いたんだけど・・・どうもこのチケットじゃそれができなみたいなんだよね。

 だから、ん〜〜このチケットを買った旅行代理店に連絡をして

 新しいチケットと交換するなりしてもらわないとだめかもなぁ・・・」

 

 

ちょうど時刻は18:55を過ぎ19:00になろうとするときでした。

 

その話を聞きながら

飛び立っていく飛行機が頭の中でよぎりながらも、少し真っ白な頭の中を

必死に、男性の説明を聞くために意識を向けました。

 

男性にお礼を言い、「あとはどうにかします!」と伝えて

その場をあとにしました。

 

もちろん、女性にも頭を下げてその場から立ち去りました。

少し心配した表情で僕たちを見つめる女性の顔が忘れられません。

 

 

 

 

僕もつばさも

「え、どうしよっか」って

ふたりぼっち。

 

ロサンゼルスの空港で僕たちはまたふたりぼっちになった。

 

なんでこんなことになるの?

どうしたらいいの?次の飛行機のチケットどうする?

旅行代理店に電話して・・手配してもらうの?

え?なに?まずどうしたらいい?

 

とか、いっろんなことが頭のなかをぐるぐるぐるぐる。

 

とにかく、ちょっとコーヒーでも飲もうってことで

空港でまずいコーヒーを買ってパンを食べて・・・

 

ちょっと考えようね。ってことで

まず日本の知り合いの旅行代理店の担当に電話。

 

事情を説明すると、「折り返すからそこにいて」とのアナウンス。

 

 

僕たちはロサンゼルス空港の入り口で

途方にくれていました。

 

本当に、途方にくれるっていうことは

こういうことなんだなって、そのとき思いました。

 

だって、レンタカーも返しちゃったし

とにかく全部、帰国するための準備でやったわけですから。

 

もっと言えば、日本に帰って

日本にいる友達とかみんなにお土産をいつ渡そうとか

家のベッドで眠れるんだとか、いろんなことが頭にあったのに

とにかく今

 

僕たち、ただロサンゼルス空港の入り口で座ってるだけなんだもん。

 

連絡を待つこと一時間ほど。

たくさんの人たちが僕たちの座る場所を通り過ぎて空港に入っていきました。

 

携帯の充電はないし、wi-fiも契約がきれちゃう。

日数分しか契約してなかったからあと少ししかネットが繋がらない。

 

そして、英語もできないっていうこの詰んでる状況。

 

 

ようやく電話がきたと思ったら

「チケットを買い直さないといけない」ってことだったので

いくつかチケットの日にちをもらって、予定を再調整することにしました。

 

で、またチケット代が高いこと。(笑)

 

そりゃそうですよ、片道分ですしね。

 

どうしようね〜〜〜なんていいながらも

とにかく帰らないといけないので仕方なく、ピックアップしてもらった日にちの

チケットを手配してもらうことに。

 

よし、とりあえず帰国するためのチケットの手配は終わった・・・

けどこの時すでに21時ほど。

 

ああ〜どうしよう。

 

とりあえず、帰国する便の飛行機までは数日先になってしまった。

 

ってことで、この空港に居座り続けるわけにはいかない・・・・

 

だって、ここはロサンゼルスなんだもん。

 

 

そうだね、そうするしかないよねってことで

レンタカーを再手配。

 

これがまた結構手こずってさ。

 

日本からレンタカー手配したときはパソコンだったし

割と自由がきいたんだけど、現地でレンタカー手配すると高くって

結局WEBからやれば安いよねってことでスマホ片手に頑張って手配したんだけど

またやり方がわからなくて困った困った。

 

どうにか、スマホでレンタカー手配をして

ロサンゼルス空港のレンタカー屋さんまで乗せてくれるシャトルバスに乗り込みました。

 

そのシャトルバスで出会った

テンションの高いサラリーマン風の白人男性は

とってもハッピーな人で、めちゃくちゃ話しかけられた。

 

片言の英語でも、しっかり聞き取ってくれて

僕たちの今の状況を説明すると大笑いしてくれて

落ち込んでいる僕たちを和ませようとくだらない話をたくさんしてくれて

シャトルバスの中はちょっとしたパーティみたいなムードに。

 

レンタカー屋さについて、その彼とお別れしたんだけど

その彼が借りた車は赤いオープンカーのマスタングでした。(笑)

 

めっちゃ、それっぽい感じで去っていく彼の背中も僕は忘れません。

 

僕たちはSUVを借りたんだけどね、彼が赤いマスタングのボディに手を触れて

「おお〜!いいね〜!」みたいなことを言いながら、揚々に車に乗り込み

去っていく時、僕たちの方を見て「グッドラック!」と叫んだのも

これはまじで嘘じゃなくて、脚色でもなく

リアルだってことをこのブログに残せればこの記事大満足です。(笑)

 

なんだかとってもフルハウスにでてくるようなテンションでキャラクターの

白人男性は真夜中のロサンゼルスに赤いマスタングで走り去って行きました。

 

 

さ、車は用意できた・・・

 

あとは宿だね。時間はもう23時を過ぎる頃でした。

 

 

宿はブッキングドットコムでロサンゼルスの治安があまり良くないと言われる所なら

空いているのを過去の経験で知っていたのでスッと予約をとることができました。

 

真夜中にチェックインをしたもんだから

そこのモーテルの店員はさ、パジャマみたいな格好で受付にきてくれたんだけど

そこが防弾ガラスでさ。

 

「はいはい、明らかに治安が悪いんですね」っていう感じ。

 

で、僕はここで

眠気も疲労もマックスだったんだけど、こんな時こそ!と

この店員さんに最高にユーモラスなことをにこやかに言ったんだけどさ

 

作り笑いで返されちゃったんですよね。

それがこの飛行機に乗り遅れて、四苦八苦して

ようやく休まる宿にありつけたときの思い出です。

 

ろくな食事もとらずようやくホテルの部屋に入ったのは24時でした。

 

もう6月30日ですやん・・・・・・・・・・・・・・・

 

旅は続く。

 

 

 

 

僕たちは

飛行機に乗れず、途方にくれ

四苦八苦して、辿り着いたこの部屋

その道中に出会った人、そしてこのあと

この部屋で起きた大事件。

 

本当の最後が

もうすぐそこまで来ています。

 

トラブルで帰国できなかったんだけど

そのおかげでいろんな思い出ができました。

 

これが、これこそが旅の醍醐味。

あと少し、このブログをお付き合いください!!!!!!

 

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