僕の生活にいつも寄り添ってくれているカメラ
CONTAX T2
このカメラで撮る写真は、他とは違う気持ちにさせてくれる。
僕の生活
僕の生活には海がある
いつもだいたい海を基準に考えている
よって、一年の中心がだいたい夏を中心に生きている。
暑いのは好きじゃないんだけど、海に入れるのは良い気分にさせてくれる。
汗まみれになって歩いているコンクリートの上は気持ちがよくない
でも、砂にまみれながらも海に入っていくときは
とても心地が良い。
しかし、海に入らないときの潮風はあまり好きじゃない。
いっそのこと、全てを包み込んでくれるなら
海のその全部を愛おしく思うのだけど
全てを包み込んでくれないのなら、そっとしておいてほしいと思う。
だから、冬の海はあまり好きじゃない。
眺めるだけじゃ、物語が足りない。
夏祭り
例えば夜の、夏祭り
CONTAX T2にISO400のフィルムをいれたって
ブレる。
そりゃあそうだ。
でも、デジタル一眼で撮ったらどうだろう。
とても綺麗に写してくれちゃったりするんだろう。
ISOがどうだとか、そんな細かいこと一切合切無視をして
多少画像が粗くなろうどうだろうが、綺麗に写そうとしてくれるんだろう。
素敵なテクノロジー、便利になって
どんどん無理がなくなっていく
ストレスがないから、プレッシャーもない
なんか物足りないな、ストレスもプレッシャーも
ありすぎるのもどうかと思うけど、僕はあったほうがいいです。
生粋の怠け者なもんで。
見に行こう、蛍
蛍といえば、京都で見れればよかったのだけど
その時期に、京都にはいなかったので
千葉の山奥まで車を飛ばした。
はじめて、蛍を見に行こうという気持ちになって
短い期間の短い蛍の光を見に行った。
思った以上に飛び回っている蛍を見て、感動。
でも、服にとまると少し怖い。
昔から虫はあまり得意じゃない、多分いつまで経っても得意じゃないんだと思う。
テレビで見た記憶
僕はこの事件についてあまり知らない
テレビで見たことがある、ニュースの一つでしかないのだけど
とても大変なことが起きたということは知っている。
この場所で、あの事件が起きたのかと思うと信じられない気持ちになるが
それは事実なのだ。
だから、これだけのお花や飲み物が備えられている
多くの人が亡くなった代わりに、多くの人の想いがここに集まっている。
見たくもない、聞きたくもない事件を
これからも見て、聞いて生きていくにはタフでなきゃいけない
忘れないということだけが今、生きているひとたちができる
精一杯の想い、同じことが起きぬように
僕たちも無関係ではないと、思うのです。
バスを待つ人
僕がバスを待つのは
旅先であることが多い。
自分の生活圏では、車や自転車に乗るから
バスを待つという行為は、旅の象徴だ。
写真の場所は、千葉県の南
鴨川だ。大きい通りを挟んで、一人の男性がバスを待っていた。
バス停まで少し距離があると思って、撮ったこの一枚
よく写っていてよかった。
旅を楽しむ人を見るのも、気持ちが良い。
夏の日、コマずれ
いつかの夏のフィルムを現像し忘れていた。
いや、し忘れていたのではなくて
それだけ、CONTAX T2というカメラを使っていなかった。
今回のベトナム旅に使うにあたって、大量のフィルムを消費した
久しぶりに多くのネガ交換をした、気持ちの良い「消費」だった。
ここ一年ちょっと写真欲というか、写真熱というか
元々、そういった欲や熱なんてものはなかったと思うが
写真以外のことに熱中しているというだけのことなのだろう
自分で立ち上げた会社の仕事を精一杯向き合うことで
過ぎていく時間が、そこそこに楽しいということなんだと思う。
それは、僕にとってはとても良い変化である。
また、この楽しさが減ったら新しいことをやれば良いので
楽しいうちは楽しもうと思う。
写真のコマずれを見て、
こうやってずれているのも、また一興。なんて思って眺める写真は
結構いいものなのである。
言葉はわからなくても
路上で何かを売っている女性の隣にベンチがあったので
そこに座って、リュックを下ろした。
何かを売っている女性は僕に話かけるが
相手はベトナム語を話している。
かろうじて、カタカナ英語でコミュニケーションをとる僕じゃ
このベトナム語はまったくわからないので
ボディランゲージでコミュニケーションをはかる
女性はニコニコして、僕にうちわを貸してくれた。
とても暑いということだけは、滴る汗から伝わっていたのだろう。
水を飲んでは路上で大量に走っているバイクを眺めていると
路上売りの女性とは反対側からキィと音がして
音の鳴る方を見ると、お屋敷というと大袈裟だが
門扉が開き、おじさんが出てきた。
彼は、路上売りの女性と話をしたのちに僕に話しかけてきたが
同様にベトナム語でわからない。
でも、どうやら「過去に大阪や神戸に行ったことがある」というようなことを
話しているようだった。
それがなんということなのか、僕には全くわからないが
「日本は良い国だった」と言ってくれていたら良いなと思う。
「写真を撮らせてくれ」とカメラを構えると素敵な笑顔で応えてくれた。
きっと、「日本が嫌な国だ」とは思ってはいないだろうなと
現像から返ってきた写真を見返して思った。
これが、フィルムカメラの醍醐味です。
今週のお題「好きな小説」