
いろんなご縁があって、先日、劇団員の方の宣材写真を撮影してきました。
今回は掲載許可もいただくことができたので、ブログにも写真を載せながら、撮影のこと、写真のこと、そして仕事に対する自分の考え方について書いてみようと思います。
宣材写真やプロフィール写真というと、ただ「きれいに撮る」「かっこよく撮る」だけのものと思われることもあるかもしれません。
でも実際に撮影していると、そこにはもっと人間っぽいものがたくさんあります。
その人がどう見られたいのか。
その人がどんな雰囲気を持っているのか。
その人自身もまだ言葉にできていない魅力を、どうやって写真に落とし込むのか。
そんなことを考えながら撮影していると、写真ってやっぱり「人」なんだなと思います。
そしてこれは写真に限らず、仕事そのものにも通じる話なのかもしれません。
- 宣材写真の依頼をいただきました
- 今回撮影したのは、かんのゆうかさん
- 宣材写真の撮影で考えたこと
- 合流から撮影開始までの時間がすごく大事
- 質問の仕方ひとつで、相手の答えやすさは変わる
- 宣材写真は「きれいに撮る」だけでは足りない
- 写真も仕事も、やっぱり人なんだな
- 今回の写真は、共同制作のようなものだった
- こ・く・ち
- 宣材写真やプロフィール写真を撮るときに大切だと思うこと
- 写真やポートレート撮影が好きな方へ
- 関連記事
- ✅まとめ|宣材写真を撮って、写真と仕事について考えた
宣材写真の依頼をいただきました

普段、ぼくは宣材写真やプロフィール写真、家族写真、お子さんの写真などを撮影することがあります。
写真の仕事だけを専門にしているわけではありませんが、人を撮ることは昔から好きです。
特にポートレート撮影は、その人の雰囲気や人柄が写真に出るので、とても面白いなと思っています。
以前にもポートレート写真については、こちらの記事でも少し書いています。
Portrait 23 / エリコ - それはハッピーエンドなんだ
今回は少し驚きのところから撮影依頼がやってきました。
以前、旅先で出会った方から「撮影のお願いってできますか?」と連絡をいただいたのです。
しかも、今回の撮影は劇団員として活動されている方の宣材写真。
宣材写真というのは、プロフィールや出演情報、オーディション、舞台告知などにも使われる大事な写真です。
ただの記念写真ではなく、見る人に「この人はどんな人なのか」を伝えるための写真でもあります。
だからこそ、撮る側としても少し気合いが入ります。
そしてありがたいことに掲載許可もいただけたので、今回の撮影を通じて感じたことを、ブログに残しておこうと思いました。
今回撮影したのは、かんのゆうかさん

今回、撮影依頼をくださったのは、かんのゆうかさん。
ここでは、もう素で書かせてもらいますが、ゆうかちゃんとの出会いは京都でした。
2019年11月から12月にかけて、ぼくは京都に一ヶ月ほど滞在していました。
その滞在の後半、宿泊していたゲストハウスのロビーで出会ったのが、ゆうかちゃんです。
夜な夜な、友達とお酒を飲みながらベラベラ喋っていたら、ふらっとゆうかちゃんがやってきました。
たしか「あ、ども」みたいな感じだったと思います。
ぼくの持ち前のフランクさ、というか、ただ酔っ払っていただけかもしれませんが、「ども〜、はじめまして〜」なんて言いながら話し始めたのがきっかけでした。
小一時間くらい一緒にロビーでお酒を飲んで、ぼくは一足先に部屋に戻って休みました。
そのあと、ぼくの友人はゆうかちゃんともう少し話していたようですが、結局、その時の1時間ちょっとが、ゆうかちゃんとのはじめての出会いでした。
その時、彼女が東北出身だったことや、結婚式の関係で京都に来ていたことなどを話したような気がします。
ちょっと酔っ払っていて、正直なところ細かい内容までははっきり覚えていません。
そして、彼女が劇団員をしているという話も聞いていたはずなのですが、そのあたりの記憶もだいぶ抜け落ちています。
それから数ヶ月経って、突然「撮影のお願いってできますか?」と連絡が来たのが、今回の再会のきっかけになりました。
旅先で出会った人と、後日、東京で撮影をする。
こういうことがあるから、人との出会いって面白いなと思います。
京都で写真を撮りながら過ごしていた頃の記事はこちらにも残しています。
【京都旅行】カメラ好きのぼくが滞在6日目で激推しするスポット3選 - それはハッピーエンドなんだ
宣材写真の撮影で考えたこと

そんなきっかけで出会ったゆうかちゃんから、今回お願いされたのが「宣材写真」の撮影でした。
すぐに日にちを決めて、撮影場所や時間を調整し、当日を迎えました。
今回の撮影で改めて考えたのは、「写真について」と「仕事について」です。
宣材写真やプロフィール写真の撮影では、最初のコミュニケーションがとても大事です。
写真を撮るというと、カメラを構えてシャッターを押すところばかりイメージされがちですが、実際にはその前の時間がかなり重要だったりします。
どんな雰囲気で撮りたいのか。
どこで使う写真なのか。
誰に見られる写真なのか。
自分をどう見せたいのか。
逆に、どう見られたくないのか。
そういうことを少しずつ聞きながら、その人の輪郭を掴んでいきます。
ただし、これを質問攻めのようにやってしまうと、相手は緊張してしまいます。
特にポートレート撮影や宣材写真の撮影では、撮られる側も少なからず緊張しています。
「自然な感じでお願いします」と言われることも多いですが、その「自然な感じ」が一番むずかしい。
自然な表情は、いきなりカメラを向けてもなかなか出てきません。
その人が安心して話せる空気をつくること。
撮られることを少し忘れられるくらい、自然な会話をすること。
その時間があって初めて、写真にもその人らしさが出てくるのだと思います。
合流から撮影開始までの時間がすごく大事

今回の撮影で改めて考えるきっかけになったのは、ゆうかちゃんとのふとした会話でした。
撮影には、だいたいいつもの流れがあります。
合流 → 打ち合わせ → 撮影開始
という流れです。
今回はぼくに次の予定があったため、ある程度時間が限られているなかでの撮影でした。
限られた短い時間のなかで、相手の方が求めている写真を汲み取り、それを形にしていく作業は、なかなかエネルギーがいります。
だからこそ、合流 → 打ち合わせ の時間が本当に大事なんです。
ゆうかちゃんに会うのは久しぶり。
前回会ったのは京都のゲストハウスで、しかもこちらはまあまあ酔っ払っていた。
今回は東京の上野。
夏だから暑い。
汗もだらだら。
お互いに久しぶりなので話したいこともある。
でも撮影時間は限られている。
いろいろな要素が絡み合って、なかなか忙しい状況でした。
全くの初対面のお客さんであれば、ある程度いつものフローで進めることができます。
でも、少し関係性がある相手だと、初対面とはまた違った難しさがあります。
距離感が近いからこそ話しやすい部分もあるし、逆に、仕事としてのヒアリングに入りづらい部分もあります。
そんな中で、ぼくは早速ゆうかちゃんに聞きました。
「今回、宣材写真希望ってことだったけど、どんな写真がいいんですか?」
「自分をこう表現したい、みたいなのはあるの?」
すると返ってきたのは、
「ん〜、あんまりこれっていうのは……!自然な感じで楽しく撮ってくれたらいいかなぁ〜って思って!」
という答えでした。
これだけ聞くと、「ええ〜、決まってないんかーーーい!」と思う人もいるかもしれません。
でも、全然違うんです。
これは、ぼくの聞き方があまりよくなかったんだと思いました。
質問の仕方ひとつで、相手の答えやすさは変わる
ド直球に、真正面から質問されて答えやすい人もいれば、そうではない人もいます。
「自分をどう表現したいですか?」と聞かれて、すぐに言語化できる人もいます。
でも、多くの人はそんなに簡単には答えられません。
そもそも、自分の魅力や見せ方を自分で言葉にするのは、かなり難しいことです。
それなのに、いきなり真正面から聞いてしまった。
ちょっと品のない質問だったなと、すぐに反省しました。
そこから、上野駅から上野公園までの短い距離を歩きながら、大袈裟なくらいアイスブレイクをしました。
このちょっとの時間で、なるべく彼女がどういう人なのか、その輪郭を掴む必要があるぞ、と。
彼女のなんとなくぼんやりしている人柄や性格のようなものを、会話の中から少しずつ引き寄せていく。
その輪郭を掴めるかどうかが、このあとの撮影の良し悪しに影響します。
これは普段の撮影でも意識していることです。
撮影依頼をくださる方の中には、事前に「こういう雰囲気で撮りたい」「この用途で使いたい」とかなり明確に伝えてくださる方もいます。
その場合、当日は確認作業をしながら撮影に入ることができます。
一方で、今回のように「自然な感じで」「楽しく撮れたら」という状態から始まる撮影もあります。
その場合は、当日にヒアリングをして、確認をして、さらに写真として形にする必要があります。
それを1時間から2時間のうちにやらなければいけない。
これはなかなか濃い作業です。
でも、ぼくはコミュニケーションを取るのが好きなので、アイスブレイクからその人の輪郭を掴むところまでは、わりと得意な方だと思っています。
少なくとも、そこにかなり意識を向けています。
この日も改めて、その重要性を感じました。
宣材写真は「きれいに撮る」だけでは足りない
宣材写真というのは、ただ顔がはっきり写っていればいいというものではありません。
もちろん、用途によってはシンプルでわかりやすい写真が必要な場合もあります。
でも、舞台や演劇、モデル活動、プロフィール掲載などに使う写真であれば、その人の雰囲気が伝わることが大切です。
たとえば、明るくて親しみやすい人なのか。
芯があって落ち着いた雰囲気の人なのか。
少し不思議な空気をまとっている人なのか。
繊細さがある人なのか。
エネルギーが前に出る人なのか。
そういうものは、単にカメラの設定だけで写るものではありません。
写真を撮る前の会話。
撮影中の声かけ。
場所の選び方。
光の使い方。
そして、相手がどれくらい安心してそこに立てているか。
そういうものが重なって、ようやく一枚の写真になります。
今回の撮影でも、最初から完璧な正解が見えていたわけではありません。
歩きながら話して、何枚か撮りながら確認して、「こっちの方がいいかも」「この雰囲気の方が合うかも」と少しずつ近づけていくような感覚でした。
写真は、撮る人だけで完成するものではありません。
撮られる人と、撮る人の間にある空気で完成していくものだと思います。
写真も仕事も、やっぱり人なんだな

カメラだとか、レンズだとか、機材だとか。
もちろん、最低限のものは必要だと思います。
知識も必要です。
経験も必要です。
技術も必要です。
でもやっぱり、カメラや写真は「人」だと思います。
というか、もはやこれはカメラや写真に限らず、仕事そのものが人なんだと思います。
どんなに良い機材を持っていても、相手が緊張したままだったら、その人らしい写真にはなりにくい。
どんなに撮影場所が良くても、撮る側と撮られる側の空気がぎこちなければ、写真にもそれが出てしまう。
逆に、機材や条件が完璧ではなくても、良い空気がつくれたときには、ちゃんと良い写真が生まれることがあります。
これは仕事でも同じだと思います。
ただ作業をするだけではなく、相手が何を求めているのかを考える。
相手がまだ言葉にできていないものを、会話の中から拾っていく。
「こういうことかな?」と仮説を立てながら、形にしていく。
その積み重ねが、良い仕事につながっていくのだと思います。
誤解があるといけないので念のため書いておくと、もちろん知識や経験、技術を持ったうえでの話です。
ただ、それだけでは足りない。
最後に大事になるのは、やっぱり人と人とのやり取りなのだと思います。
今回の写真は、共同制作のようなものだった
今回の撮影は、ご相談の時点でいただいていた予算に合わせて対応しました。
そのため、写真は最低限の色味調整のみで、細かいレタッチはしていません。
それでも、モデルとなったゆうかちゃんの表現がとても良くて、良い写真に仕上がったと思います。
表情の作り方や立ち方、ちょっとした目線の動き。
そういうものが自然で、撮っていてとても楽しかったです。
写真は、撮影者だけの作品ではありません。
写る人がいて、その人がその場に立ってくれて、その瞬間を一緒につくってくれるから写真になります。
今回の撮影は、ぼくとゆうかちゃんの共同制作のようなものだったなと思います。
すごく満足感のある撮影でした。
ご依頼くださって、ありがとう〜!ゆうかちゃん。
こ・く・ち

そして、告知です。
今回撮影依頼をくださった、かんのゆうかさん。
今年の10月下旬に、下北沢で舞台をやられるとのことです。
ぼくは9月15日から10月15日頃まで、四国お遍路旅をする予定なのですが、ちょうど帰ってきているくらいのタイミングで、下北沢で舞台をやられるという話を聞きました。
せっかくなので、こちらのブログでも告知協力をしたいと思い、書かせてもらいました。
詳細が届いたら、またブログでも紹介できたらと思っています。
ぼくもスケジュールが合えば伺うつもりです。
ご興味のある方は、ぜひかんのゆうかさんのInstagramなどもチェックしてみてください。
ちなみに、このあと実際に向かった四国お遍路旅の記録はこちらから読めます。
写真で振り返る四国八十八ヶ所 お遍路 逆打ち旅 #1 - それはハッピーエンドなんだ
宣材写真やプロフィール写真を撮るときに大切だと思うこと
今回の撮影を通じて、宣材写真やプロフィール写真を撮るときに大切だと思ったことを、改めて整理してみます。
まず大切なのは、写真の用途を確認することです。
舞台の宣材写真として使うのか、SNSのプロフィール写真として使うのか、仕事用のプロフィールとして使うのかによって、必要な雰囲気は変わります。
次に、その人らしさをどう出すか。
明るく撮るのか、落ち着いた雰囲気で撮るのか、少し物語性のある写真にするのか。
ここは、撮影前の会話でかなり変わってきます。
そして、撮られる側がリラックスできる空気をつくること。
これが本当に大事です。
写真が苦手な人ほど、カメラを向けられると身構えてしまいます。
でも、会話をしながら少しずつ緊張がほどけていくと、ふとした瞬間にとても良い表情が出ます。
そういう瞬間を逃さずに撮れるかどうか。
そこに、撮影者としての仕事があるのだと思います。
人を撮ることや、カメラで人の魅力を残すことに興味がある方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。
RICOH GR2でかっこいい写真を撮りたいんだ!! - それはハッピーエンドなんだ
写真やポートレート撮影が好きな方へ
今回の記事では、宣材写真の撮影を通して感じたことを書きましたが、写真を続けていると、機材や写真集、考え方の本から刺激を受けることも多いです。
とくにポートレート撮影は、カメラの性能だけではなく、人を見る目や、会話の仕方、距離感の取り方も大切になると思っています。
写真が好きな方、これから人を撮ってみたい方は、カメラや写真集、本などからヒントをもらうのもおすすめです。
楽天で写真関連の本やカメラ用品を探す場合はこちら。
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今回の記事に近いテーマの記事をまとめておきます。
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✅まとめ|宣材写真を撮って、写真と仕事について考えた
今回、劇団員として活動されているかんのゆうかさんの宣材写真を撮影しました。
京都のゲストハウスで出会った人と、数ヶ月後に東京で再会し、写真を撮ることになる。
こういう不思議なご縁は、本当に面白いなと思います。
そして今回の撮影を通じて、改めて感じたのは、写真も仕事もやっぱり人なんだということです。
カメラやレンズ、技術や経験はもちろん大事です。
でも、その人の魅力を写真に残すためには、相手のことを知ろうとする姿勢や、安心してもらえる空気づくりが欠かせません。
宣材写真もプロフィール写真も、ただ写すだけではなく、その人が持っている雰囲気や魅力を一緒に形にしていくものなのだと思います。
今回の撮影は、ぼくにとってもすごく良い時間でした。
写真っていいな。
人を撮るって面白いな。
そして、仕事ってやっぱり人なんだな。
そんなことを改めて感じた一日でした。
写真の仕事も、人との仕事も、最後はやっぱり考え方が大切なのかもしれません。
#宣材写真 #プロフィール写真 #ポートレート撮影






