ぼくの旅にはいつもContaxT2がいる
昨年インドへ放浪しにいったときも肩からぶらさげていた
彼とこれからも一緒に人生を歩んで行きたいと思っている。
インド×ContaxT2
昨年、好きな音楽家の影を追いかけるためにインドへ放浪しに行った
旅にでるとなると、どのカメラを持っていくかいつも悩んでしまうのだけど
コンタックスだけは絶対にもっていくと決めている。
ぼくはコンタックスで撮るスナップにとても魅力を感じています...
インドというエネルギッシュな国を歩くのに
多くの荷物は要らない。
なるべく荷物は減らしていこうと思うのだけれど
初めてのインドにぼくはたじろぎ、そして結局荷物は自然と多くなった。
ニューデリーから寝台列車に乗ってアーグラへ
アーグラからバラナシはガンジス川へと列車に乗ってやってきたのだが
寝台列車に乗っていた時間は合計20時間強
そうやってやってきたこのバラナシに到着したとき
とても嬉しかった。
ニューデリーでは騙され、何時間もアーグラ行きのチケットを買えず
どうにか助けてもらい購入可能時間ギリギリでニューデリーからアーグラへ寝台列車に乗ることができた。
アーグラに到着したのは深夜で、そこからリキシャに乗って宿へ
翌朝起きて、タージマハル
タージマハルを観光してから今度は列車に乗っかってバラナシに向かうという旅だった
これがなかなかのパワフルな出来事の連続で
いくらここに書いても書ききれないほどの人に騙されたし、ぼったくられたし、バカにされ笑われた
でもそれと同じくらい助けられた。
インドという国へ旅をするとなれば予定を立てない方がいい。
ぼくは、予定を立てて、その予定をクリアしていくかのように街から街へと移動をしていったのだが
そんなものは初日から大崩れだ。
インドを旅をしようと決めるんなら時間をのんびりとって、どんなことが起きても万事OK
レッツゴー、なんだっていいぜベイベー、命は惜しくない、どんと来いという気持ちでいかねばならない。
それぐらいインドという国はダイナミックでエネルギッシュで、そして人間らしい。
ガンジス川で沐浴をするというのはぼくの人生のひとつの夢になった、ある時から。
それを叶えることができた。
そのときコンタックスで撮った一枚はぼくの人生のある種の集大成のように思う。
インドのことを想えば、いつもこのムケイスという青年を思い出す。
年はいくつか、僕より下だった気がするが
結婚もいて子供もいるといっていたような気もする。
彼は日本語がうまくて、ぼくとうまいこと商売をするために
おいしい話をあれやこれやらと教えてくれる。
でもそれだけ親身になってくれるもんだから、こっちもつい財布の紐がゆるんでしまって
結局、彼の思惑通り服を買ったりボートに乗ったり一緒に遊んでしまうのだ。
彼のことを思い出すと、彼の言葉を思い出す
「ニューデリーは人を騙してお金をとっているからよくない、そんなことは続かない
遊びにきてくれた人に満足してもらって、またきてもらう、そのときまた僕を呼んでくれたら
僕もトッシーちゃんもみんなハッピーだろう?」そうやって流暢な日本語でぼくに笑いかける
彼の笑顔をぼくは忘れないのだ。
彼はガンジスほとりで暮らしていく。
ガンジスで商売している人にムケイスという日本語のできる青年についてきいたら
きっとどこからともなく彼はやってくるだろう。
「トッシーちゃんひさしぶり、またハッピーになるスペシャルなものを教えてあげよう!」
ぼくがガンジス川に到着したのは
シヴァ様のお祭りの日だった。
ムケイスはぼくに言った
トッシーちゃんはシヴァ様に呼ばれたんだよ、だから一緒に沐浴しよう!
またきっと彼に会えるだろうと思う。
きっと必ず。
そのときはまたコンタックスをもってインドを放浪したいと思う。
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