
前回からのおさらい。
ドタバタがあり飛行機に乗り遅れそうになる。
→近くにいた日本人男性に助けを求めて空港で手続き
→助けてもらったけど、やっぱりダメで結局飛行機乗れず
→空港で帰りの飛行機の手配をするために四苦八苦
→日本の知り合いに手配してもらって飛行機はどうにか乗れるように。
→改めてレンタカーを手配してロサンゼルス空港を出た
→レンタルWi-Fiの使用期限が迫っている中ぎりぎりで今夜の宿を見つけ……
→チェックインをして部屋で呆然としている(今ここ)
- 無言の部屋で、僕たちはぼんやりしていた
- そういえば、あの件を警察に相談してみるか
- 911に電話したら、英語の壁が高すぎた
- 来たのは警察ではなく、消防だった
- 今度こそ本物の警察が来た
- 結局、明日また警察署に来てくれと言われた
- 最後のお辞儀で、全部コントになった
- 飛行機に乗れなかったからこそ、こんな夜があった
- Day22.7を振り返って
- まとめ
無言の部屋で、僕たちはぼんやりしていた
この部屋での僕たちは無言でした。笑
喧嘩とか、イライラ〜とかではなくて、ただ、もうとにかく精神的にどっと疲れてしまって……。
実はもうこの部屋にいるときは、ほとんど笑い話になっているって状況だったんで、あとは、もう少しだけ増えたアメリカ滞在期間をどう過ごすか?ということを、2人とも考えていたんです。
僕たちは昔から、お互い無言のルールで、過ぎたことは言わないみたいなのがなんとなくあって、この時は、しっかりこのルールに乗っ取ってるって感じでした。
とにかく、今この状況を楽しもう!ということで必死でしたが、ただ、ねむい。おなかもすいてるし、どうしよう!みたいな状態でぼーっとしてました。
禁煙ルームだったか、喫煙ルームだったか、どっちか忘れたけど、僕たちはタバコを吸って落ち着かせていたんです。
なんか、シャワー浴びるとかすんなり眠るっていう選択がそのときの僕たちにはなかったんですよね。なんだか、とってもぼーっとしたくなるというか、してしまうというか。
そして、無言の数分が過ぎました。
そういえば、あの件を警察に相談してみるか
で、僕とツバサはこんなことを思い出しました。
「そういえば……」
今回のこの旅で、実は僕たちちょっとしたトラブルにあっていまして、大した被害でもなかったので、「まぁいいか」ってことにしていたことがありました。
被害金額もまぁほんとに大したことなくて、数万程度のことだったので、なかったことにしていたんですが、この真夜中に、僕たちはそれについて話をし始めたんです。
早く寝ろ!とか、休め!って思うかもしれないんですけど、なんか、このときっていっろんなことが重なって、興奮状態なんですよ。からだは疲れてるけど脳が寝ていないというか、そんな状態でした。
で、せっかく今時間あるんだから、あれについて、警察に相談してみるかぁ!ってことになったんです。
アメリカ横断をするにあたってちょっと危険なエリアに踏み込んだりもしていて、そこで何かとられたりしても自己責任だよなって話をしていたんで、流そうとしていたんですけど……時間あるし、通報しとくか。みたいな。(?)
(おふざけ7割、まじめ3割程度)
とても謎な流れでそんなことになり……。
日が変わって6月30日の0時過ぎ。
アメリカの警察に電話をしてみました。
911に電話したら、英語の壁が高すぎた
911…… call…… call……(rrrrrrr)
「hello? akskagasjglksdjagkoajio?????」
英語で矢継ぎ早に話されました。
ヒアリングもろくにできない僕たちは、とにかく自分の状況を説明したくて、僕の携帯で電話を。ツバサの携帯で翻訳アプリを。ってな状態で、翻訳をしながら状況説明をしました。
すると、なにやらカリフォルニア警察の方が僕たちの居場所について聞いているようだ。
ぼく「okasdgahtjajas〜 〜〜〜(住所を伝える)」
警察「待ってて、とりあえず人むかわせるわ」
みたいなことで、どうやらこのホテルまで来るらしい。
ほう……まぁ、確かに実際にきてもらって話した方が、携帯の翻訳アプリもあるし、今じゃモーテルのfree Wi-Fiがあるからがんがん翻訳してもらえるしはやいかーってことで「okay!」と伝えて終話。
どれだけ待ったか。
どれだけ待ったか。
急遽予約したモーテルだったから、キングサイズのベッド一つに邦人2人が横たわって、警察が来るのを待っていたんだ。

何時間、待ったかな。
……。
来たのは警察ではなく、消防だった
♫トントントン。
ツバサ「おい、おい、きたで。きたきた。」
ぼく「ん? ああ……ちょっと出てくれる……?(寝ていた)」
ツバサは率先してドアをあけてくれた。
するとそこには、どう見ても警察官じゃない……が、なにやら何かの作業服を着ている。
作業服を着た白人「どうした、なにがあった? 急いできたけど……」
(みたいなことを言っている)
そして、その人の手を見てみると、どうやら工具ボックスみたいなものを持っているし、なんか、よく見ると消防の人っぽいな???? お????
で、ゆっくり話してもらって聞いてみると、どうやら消防を呼んだ模様……。

警察官が来てくれるって話だったのに、どこでどう変わってしまったのか、消防の人が。
そして、モーテルの扉を全開にして駐車場を見てみると、消防車まできている大惨事。(しかも2台)

こんな写真を撮っていた頃が懐かし……。
そんなことを心の中で思っていた僕は、とにかく、警察官じゃないなら話にならないから事情を説明したら、すっごい呆れた顔で「今電話するから、電話にでたら対応してくれ」と言われた。
不安だったけど、電話がコールしているので、電話に誰かが出るのを待っていると。
相手「もしもしー もしも〜し」と!!!!!
日本人!!
で、僕たちは今消防の人がきてしまっている状況と、なんで警察に電話したかを事細かに説明。
すると、状況をすべて把握してくれたその日本人通訳の方が、
「ごめんなさいね、手違いがあったみたいで……。改めて、ちゃんと警察官を手配するからそっちで話してもらえる??」と。
そんな一幕があり、カリフォルニアの消防団員は不服そうな顔をしながら帰っていきました……。

今度こそ本物の警察が来た
そしてそれから、僕たちはまたベッドの上に寝転んで……2人とも気づいたら寝ていた。
どんどんどんどん!
今度ははっきりと、でかい音。
完全なるノックである。
どんどんどんどん!
ちょっと機嫌悪いのか?ってぐらいのノック音。
寝ていた僕たちも飛び起きて、さっきと同様ツバサがドアをあけてくれた。
ドアをあけると、明らかな警察官二人。
ドラマで見るような警察官の装いである。
ひとりは長身で鼻が高く、すらーっとした体型の完全なる白人。
もうひとりは、恐らく先輩刑事でガタイがよく、少し身長が低めの白人。
まるでアニメやドラマに出てくるような警官だ。
マリオとルイージのようなセットのこの警察官。

「こんな夜中にどんな出来事があったんだい?」とマリオ(先輩刑事)が僕に問う。
部屋の入り口のところに手をかけながら質問してくるマリオは、ちょっと威圧的な態度でもあったので、ここはしっかりはっきり状況を説明してやろう!と、ツバサの携帯をもってきて、さっき翻訳してあったことを読み上げた。というより、見せた。
すると、内容を早くも理解したマリオ(先輩刑事)がルイージ(長身鼻高)に何かを指示。そして、ルイージは無線を使って本部に連絡をとった。
その間、マリオが僕たちの部屋をなめまわすように見た。

マリオは僕たちの部屋の入り口にもたれかかるように手をかけている。

明らかに機嫌が悪い。そして、僕はルイージの方を見た。

ルイージは真面目そうな感じではあるが、ちょっと見た目にかなり意識をしているようで、はっきりいってイケメンだ。お洒落な警察官といったところで、制服もハリウッド映画に出てくるような警察官のように着こなしている。

はっきりとかっこいい警察官を演じているようだった。
そんなデコボココンビのような警察官二人。
態度の悪い先輩マリオと、イケメンルイージのコンビ。
結局、明日また警察署に来てくれと言われた
とっても話がわかる人たちではあったが、結局のところ、話をしっかり聞いてはくれたけど、ちょっと待ってろってことで何度か無線でやり取りをしてから、マリオが携帯で電話をかけ始めた。
さっきと同様「電話にでたら話をしろ」と言っている。
「もしもし」
さっきと同じ人だ。「電話に出ろって言われてもらったんですが……」僕がそう伝えると、その人がこういった。
「事情は全部把握したようなので、あとは本格的に調査してもらいたいとか、被害届をしっかり出したいってことなら、明日また警察署にきてほしいとのことなんですよ!」と。
僕はその旨をツバサに伝えると、2人で「ええええええ」っとリアクションをとった。
だって、ここまで結構必死に状況説明したりしたのにさ、結局、本気で被害届出すなら明日こいって……!!!
「ええええええええ!!!」しか言えなかった。
結局、わかりました……とだけ伝えて電話を切った。
マリオとルイージは一切日本語がわからないけど、きっと、僕たちの反応を見て察したのか、マリオが僕に紙を渡してきた。
そこには、数字のようなものが書いてあって、よく聞いてみると、
「警察署にいくときに、この番号を伝えてくれれば、話がわかるようにしておくから」と。
なんとなしに、時計を見てみたらもう4時をまわっていた。
明け方になっている。
疲れ果てたので、「OK! Thank you!」と伝えて、とにかくこの場をもう終わりにしようと思った。
最後のお辞儀で、全部コントになった
そして、日本式「お礼」と「お辞儀」をして、「ありがとう、サンキュー」と伝えると、マリオとルイージもつられて、お辞儀をした。
お・じ・ぎ
したんですよ!笑
すっごい疲れていたし、めちゃくちゃに眠かったんだけど、それを見た僕とツバサは失礼ながらも笑いをこらえるのに必死だった。
緊張と緩和とはこのこと。
なにがおもしろかったってね、明らかに釣られてやっちゃった!みたいな感じなんです。
慣れてないから、どう頭を下げていいかわからず、なんとなく、ひょいっと、僕たちに釣られてやってみました、みたいなさ。
マリオに関してはさっきまで態度悪かったのに(ある意味では頼れる感じではあったのに)、このお辞儀をしたことによって、めちゃくちゃひよっこみたいになったし、お辞儀をするといい人っぽく見える。
そして、ルイージのイケメン鼻高に関しては、首がながいもんで、お辞儀をするのもキリンが首をひょこっと落とした感じでしてさ。もう、その慣れてない感じがおもしろくっておもしろくって。
そして、最後のオチは完璧な落ち方。
終わりのジャパニーズスタイルでしめて、僕たちがドアをしめようとしたらマリオは僕たちの正面左に歩き出した。
ルイージはというと、釣られてお辞儀をしてしまったことへの動揺か、正面右に歩いて行ってしまった。
そして、僕とツバサははっきりと見たんですが、マリオはさっきまで態度きつい感じだったのに、去り際には、口をあけて笑うのをこらえていますみたいな感じで去っていったんです。
そして、ルイージ! ルイージなんか、右に歩き出したもんでさ、僕たちが「あれ?」と思って、ちょっとドアをしめずにいたら、正面右にフェードアウトしていったはずのルイージが、またフェードインしてきて、左にフェードアウトしていったのね。
(先輩をおいかける感じ)

その顔はまさしく笑っていた。
僕たちははっきりと気付いていたし、その笑いというのは、明らかに英語ができない日本人をあざ笑うかの如し!笑
僕たちも、それは自覚しているものですから、その2人の落ちを見て爆笑しました。
いやいや、まじでコントやん……。
相方のツバサがそう言っていた。
まさしく、その言葉がしっくりと決まっていた……笑
英語ができない日本人がなにやら何かをいいたいんだけど、どうにも伝わらず、結局なにもわからなかった警官2人は、そんな日本人をバカにしつつも、お辞儀につられて自分たちもやってしまい、ドアをしめる間際に先輩と後輩は逆の方へ歩き出し、後輩が走って先輩を追いかける……なんて……コントやん……笑

飛行機に乗れなかったからこそ、こんな夜があった
こんなに、おもろいなら、飛行機乗れなくてよかったし、こんなコントみたいなことが起きるなら、ずっと、英語なんかできなくていいなって、本気で思ったトラブル続きの1日でした。
(このブログに書くにあたってルイージっていう表現をしたんだけど、ツバサはずっと映画ズートピアのキツネ! キツネ! って言ってました。笑)

明日がほんとにほんとの最終日です〜〜〜〜〜〜
なんだか、とっても無駄な記事のようにも思えるんですが、この最後のこの瞬間、めっちゃおもしろくって、どうしても残しておきたかったんだよね。
Day22.7を振り返って
飛行機に乗れず、宿にたどり着いて、ようやく休める……と思った夜に、まさか消防車が2台きて、そのあとデコボコ警察コンビが部屋に来て、最後はみんなでお辞儀するなんて。
旅の最後って、もっとしんみりしたり、感動的なものを想像していたんですが、実際はまるで深夜コントみたいな終わり方でした。
でも、だからこそ忘れられない。
たぶん、完璧に予定通りに終わっていたら、ここまで強く記憶には残っていなかったと思います。
トラブル続きで、眠くて、疲れていて、でも最後に笑ってしまった。
そういう旅の締め方も、悪くないなと思いました。
まとめ
Day22.7は、飛行機に乗り遅れたあとに辿り着いたモーテルで、なぜか消防が来て、そのあと警察が来て、最終的には全員ちょっと笑って終わるという、なんとも説明しづらい夜でした。
英語ができないことに困りながらも、翻訳アプリと勢いでどうにかやりとりをして、最後にはお辞儀につられたアメリカの警官たちまで見られた。
疲れ果てていたはずなのに、あとから振り返るとめちゃくちゃおもしろい。
トラブルも、誤解も、文化の違いも、全部まとめて旅の思い出になるんだなと感じた、深夜4時のロサンゼルスでした。
旅本編を順番に追う
- Day22.5 僕たちの失敗は、いろんな人と出会うきっかけになった(2016.6.29)
- Day22.7 真夜中のデコボコポリス大奮闘!(2016.6.29)
- Day23 西海岸の空、バンガローの夜(2016.6.30)
今回も最後まで読んでくれありがとうございます。
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